つるの恩返し
2009年5月3日 11:30 PM
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是非ご覧ください!
さて、今朝の愛媛新聞一面の『道標』に、和田ちひろさんが「患者講師は語る」というテーマでコラムを書いています。
和田さんは砥部町出身。現在は川崎市で患者団体を支援する”いいなステーション”という組織の代表として活躍なさっています。
今朝の記事では、和田さんの活動の一つである東京医科歯科大学での患者講師について紹介しています。
医療職を目指す学生に、患者としての経験を持つ講師が自身の経験を語るという取り組みです。
この中に「つるの恩返し」という表現があります。
悪性リンパ腫を患った30代の女性患者が、語る行為を例えた表現だそうです。
つまり、機を織るのに羽根を抜くように、自分の闘病体験を語るのには痛みを伴う。しかし、こうして生きているのだから恩返しをするために痛みに耐えて語るのだと。
私も、最近はいろいろな機会にお話をさせていただくことが多くなりました。
羽根を抜くような痛みとまではいきませんが、闘病体験は楽しい思い出ではありません。
しかし、やはり生き残った者の務めとして、患者の思いを多くの人に伝えていかなければならないと思っています。
伝えることで、患者・家族の苦しみや悩みを知ってもらうところから、がん対策というのは始まるのではないかと思います。