NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

検診

2008年9月7日 8:12 PM

きょうはがん検診のイベントに参加してきました。
「見て触れて聞いて納得!がん検診」(主催 愛媛県総合保健協会 愛媛県医師会)です。
検診とはどういうものか、検診機器を見たり触ったりすることでまず”食わず嫌い”をなくし、クイズで検診について学び、そして経験者からのメッセージを聞くことで早期発見・検診の大切さを納得してもらおうというイベントでした。おれんじの会も企画に加えていただき、3人の会員が早期発見の大切さを訴えました。
なかなか充実した内容でした。
クイズの内容をここで一つ・・・。
Q日本で最初に集団検診として始められた「がん検診」は何でしょう?
・・・・・A胃がん
1960年に東北大学の黒川教授が、間接エックス線撮影装置を車に搭載して宮城県名取市で胃集団検診を行ったのが最初だそうです。
翌年には子宮がん検診が始められています。
がん検診の歴史は意外と古いんですね。

さて、検診に関する情報を一つ。
愛媛県総合保健協会では、予約なしで気軽に受けられる乳がん検診を始めました。
毎週月曜~金曜 15:00~17:00 40歳以上の女性であれば受診できます。乳がん検診のみで4410円、骨粗鬆症をセットにすると5410円です。
詳しくは089-987-8202へお問い合わせください。
「思い立ったが吉日」さあ、検診を受けに行きましょう!

 

免許更新についての情報

2008年9月3日 9:32 AM

抗がん剤治療などで髪が抜けて、免許の更新に困っている方はありませんか?
カツラを着用している場合は、そのままで写真撮影ができます。
帽子着用の場合は、事前に申し出をしていれば帽子をかぶって写真撮影ができます。
愛媛県運転免許センターでは、こうした問題に対応する専用電話を設置しています。(089-978-4141)
ここへ電話をして事前に事情を説明しておけばスムーズに更新手続きをすることができるはずです。

9年前、初めての抗がん剤治療が始まるのが8月23日でした。ちょうど免許更新時で、更新受け付け開始日には入院していなければならず、仕方なく開始日前に手続きに行きました。
窓口で「なぜ開始日前に手続きをするのか?」と理由を聞かれ「入院するんです!」とケンカごしに答えたのを覚えています。
その時は、がん患者に見えないようしっかり化粧をして気を張って行ったつもりでしたが、出来上がった免許証の写真の顔は、どこか不安気な表情でした。
あれから3回目の更新を迎えます。

 

痛みをやわらげるものは・・・

2008年9月1日 8:38 PM

おひさしぶりです。
10日も空いてしまいました。
東京出張のあと、県内のがん拠点病院を廻って調査をしておりました。東は新居浜の住友別子病院から南は市立宇和島病院まで7カ所を訪ね、各病院に設けられている「相談窓口」についての調査です。この結果については、後日ご報告します。
その間にプライベートな用事もあり、疲労が溜まったの金曜夜から熱を出して寝込んでしまいました。
何とかきょうから復帰したのですが、その噂を聞いた”よしちゃん”(おれんじの会会員)が夕方電話をくれました。
「近くまで来てるんよぉ」
玄関を出てみると袋を提げたよしちゃん。中身は夕食用のお総菜と栄養ドリンク!
つい数日前まで、自分自身が抗がん剤治療の副作用でうなっていたはずなのに、ちょっと熱を出した私のためにわざわざ買い物をして運んでくれたのです。
お総菜を並べながら涙が止まりませんでした。
よしちゃん、ありがとう!!
喉の痛みも、熱もどこかへ飛んでいきました。
そういえば、ある患者さんがよしちゃんと出会ってから睡眠薬を飲まなくても眠れるようになったと話していました。
痛みをやわらげるのは薬ではなく、愛情。

 

たばこについて

2008年8月21日 8:48 PM

国立がんセンター がん対策情報センターからのお知らせです。
11月に「たばことがん」をテーマに市民向け講演会を予定しているそうです。それに先立って広く意見を募集中です。
詳しくは http://ganjoho.jp/public/index.html をご覧下さい。

 

お別れ

2008年8月17日 8:13 PM

ひとりの方を見送ってきました。
たくさんのお友達に囲まれての最期でした。
遺されたご家族とお友達の深い悲しみが癒されるよう祈ります。

このコメントを書こうとして気付いたことがあります。
出だしを「ひとりの患者さんを・・・」と書こうとしてハッとしたのです。
彼女は確かにがん患者で、だから私に連絡を下さったのですが、ただ患者だったわけではないのです。
仕事を持ち、様々な活動に取り組み、大勢の友達に愛された世界で唯一無二の人だったのです。それを”患者さん”という代名詞で表そうとしてしまったのです。
自分が入院していた頃、「子宮頸がんの、あの患者さん」と言われることが何より嫌でした。私はマツモトヨウコであって、がんの治療をしているという一面を持つだけなんだ!と心の中で拳を握りしめていたことを思い出しました。
そんな思いをしたのに、”患者さん”と呼ぼうとした事に自己嫌悪です。

落ち着いた声とゆったりした話し方から、知性と思いやりを感じさせる人でした。眼の力は、好奇心旺盛であることを感じさせました。
もっといろいろな話を聞きたかった。学ぶことがたくさんあったはずなのに。後悔は尽きません。
でも、これが定められた時なのでしょう。
お別れです。約束は必ず果たしますから見守っていてくださいね。

 

時間

2008年8月15日 8:59 PM

ここ数日、ある患者さんに関わっています。
Aさんが最初に電話をくださったのは4月半ばでした。Aさんの知り合いが、患者会の事を知らせてくださったとのことでした。
数日後に入院先へ伺いました。抗がん剤治療中でしたが比較的落ち着いた状態で、パジャマを着ていなければ患者とは思えない雰囲気でした。それまでの人生経験、そこから学んだ価値観、病気への向き合い方、果ては人生の歩み方まで話は広がり、2時間ほどおしゃべりをしてしまいました。
近いうちに退院するから、そうしたら家に遊びにいらっしゃいという言葉を信じ楽観的に受け止めた私は、日々の忙しさの中で連絡を差し上げるのも忘れてしまっていました。
再び電話を下さったのは、7月末のことでした。電話口の声は3ヶ月前と変わりませんでしたが、積極的治療は打ち切って転院する予定だとのことでした。転院されたらお見舞いに伺おうと思っていたところ、思いがけず病状悪化の知らせを受けたのが今週のことでした。
残された時間はそう長くないようです。

自分が病気に向き合っていた頃には、一日一日が本当に貴重でした。
会いたい人にはすぐに会い、行きたい場所には飛んでいくような生活でした。
それが健康を取り戻すにつれ、「そのうち」「いつか」と先延ばしをするようになってしまいました。
患者会の活動をするようになって、「そのうち」「いつか」は通用しないことを再び思い出しています。

 

早期発見のために

2008年8月8日 8:54 PM

きょうは胃カメラ検査の日でした。
ピロリ菌がいることがわかっているので、定期的な検査は欠かせません。年に一度の胃カメラ検査を自らに課しています。
と言いながら、去年はPET検査を受けたのを言い訳にサボってしまいました。消化器内科の医師の話では、早期胃がんの発見のためにはPETではなく胃カメラでなければとの事で、2年ぶりの検査でした。
やはりイヤなものですね~。苦しさもさることながら、その苦しさのために弱気になってしまう自分が嫌になります。自分の身体のことはしっかり向き合って、理解して!と日頃から考えているのに、ほんの数分の苦しさでもう目を開けていることも出来ず、ただの弱気な検診者になって横たわっている自分が情けなくなりました。とほほ・・・です。
さて、肝心の結果・・・異常は見つかりませんでした。診察室を出るときには、ここ1年ほどの胃の不調も、検査の苦しさもすっかり消えてなくなりました。

がんの早期発見、そのための検診の大切さが叫ばれています。がん対策基本法に基づく国の計画、県の計画では、検診率50%を掲げています。しかし現実はどの部位の検診率も程遠い状況です。
検査の苦しさ、煩わしさ、不安・・・さまざまな言い訳が先に立って足が向かないのはよくわかります。
しかし、私を含めがん経験者が口を揃えて言うのは、検診を受けていれば!ということです。
検診とはどういうものか?最近の検診はどのように行われるのかを知るイベントが、来月開かれます。
9月7日(日)午後1時30分~ 愛媛県総合保健協会が会場です。
検診クイズの最高得点者には、人間ドック検診がプレゼントされます!また、早期発見の大切さを呼びかける「おれんじの会」会員のメッセージ発表もあります。
まずは検診について知るところから始めてみませんか?

 

あるドラマの中から

2008年8月6日 8:50 PM

「SEX and the CITY」というアメリカ映画が間もなく公開されます。
NYを舞台に4人の女性の友情、恋愛、仕事などを描いています。
もともとは数年前にテレビドラマとして放送され大人気となりました。その後日本でも紹介され、男性女性を問わず人気を集めた作品です。
ドラマの方では、タイトルからお察しの通り、やや過激なシーンもありますが、決してそれだけではありません。仕事、不妊治療、宗教、親の介護などの問題も描かれています。
そして、がんの問題も出てきます。
4人の女性のうちで最も年上で、最も強気なサマンサに、乳がんが見つかります。他の3人は彼女を励まします。特にキャリーは、再発や死の不安を口にするサマンサに「全て終わったのよ!」と繰り返します。そこでサマンサはこう言うのです。「お願い、不安を言わせて」
私はこのシーンを見るたびに胸が熱くなります。サマンサの気持ちがよくわかるからです。
周囲の人は一生懸命励まそうとしてくれます。弱気にならないように、楽観的にいられるように、言葉を選びながら励ましを繰り返してくれます。その気遣いはよくわかります。でも、どんな言葉を積まれたとしても、患者は自分の力で乗り越えない限り不安は消えないのです。だから、励ましよりも不安を吐き出させて欲しいのです。ただ聞いて欲しい。かける言葉が見つからなくても、ただ側にいてくれればいいのです。
ドラマの中で、サマンサは抗がん剤治療の副作用と闘い様々な問題を乗り越えていきます。その姿には励まされるものがあります。
ドラマ「SEX and the CITY」はレンタルDVDで見ることが出来ます。
映画の方では、がんのことが描かれているかどうかわかりませんが、4人の女性たちのステキなファッション、美しいNYの街を見るのも楽しいと思います。特にアラフォー世代にはオススメです!

 

きょうの例会から

2008年8月3日 8:00 PM

きょうは第4回例会でした。
連日の猛暑、しかも一番暑い時間帯の開催でどのくらいの方が参加してくださるか少し心配していましたが、なんと74人もの方が集まってくださいました!
まず愛媛大学附属病院医療ソーシャルワーカーの橋本一晃さんから、ソーシャルワーカーの仕事について紹介、四国がんセンター社会福祉閏木裕美さんから、治療費に関する様々な社会保障制度の説明がありました。
お二人の講演の後質疑応答に移り、1時間に亘って活発な質疑・意見交換が行われました。差額ベッド、高額医療費など当事者にとっては不条理と思える問題が取り上げられました。これらは現在の医療制度に起因する複雑な背景を持つ問題で、残念ながら簡単に答えは出ません。しかし、不条理だ、おかしいと当事者が感じる事を仕方ないと諦めるのでなく、問題点を整理し改善案を提示し、社会に問いかけていくことは出来ます。それは、患者会だからこそ取り組めることではないでしょうか?
がん患者と家族がより良い環境で治療に向かえる環境作りのため、小さな小さな一歩でも踏み出して行きたいものです。

今後、例会の学びの会で取り上げて欲しいテーマなどがあればご意見をお寄せ下さい。
次回例会は9月14日(日)の予定です。

 

8月3日 第4回例会開催!

2008年8月1日 8:19 PM

8月に入りました。次の日曜3日に、おれんじの会第4回例会が開かれます。HP活動予定の中にも情報を出していますが、重ねてのご案内です。
テーマは「がん治療とお金の話」
講師は、愛媛大学医学部附属病院 医療支援センター 医療ソーシャルワーカー 橋本一晃さん
四国がんセンター 社会福祉士 閏木裕美さん。
がん治療はお金がかかります。その費用をカバーしてくれる様々な社会保障制度があることを知らない患者さんは意外と多いのです。そこで、どんな制度があって、どう利用すればいいのか具体例を学びます。
また、がん患者の生活についての相談役「医療ソーシャルワーカー」「社会福祉士」とはどんな仕事をするのか?どこで相談に乗ってもらえるのかなどについても紹介します。
会員でない方も自由に参加できますが、資料代として300円が必要です。会員は無料です。
会場は、味酒町の愛媛県総合保健協会。午後1時30分からです。
この暑さの中、一番暑い時間帯で申し訳ありませんが、知って得する情報を提供しますので是非ご参加ください!

 

 
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