ご褒美
2010年6月16日 10:19 PM
きょうは、新居浜市にある住友別子病院へ。
今年度の事業についてご説明に行ってきました。
帰りはちょうど日没の頃になり、JRの車窓から思いがけない美しい風景を見ることができました。
水が満面にはられた田んぼが、まるで鏡のように空を映していました。
暮れかかる空の微妙な濃淡までくっきり。
線路が田んぼより少しだけ高い所を走っているので、ちょうどいい角度で見ることができたのだと思います。
沖縄での不調が尾を引き、咳が続く中の移動は正直しんどかったのですが、思いがけないご褒美をもらいました。
写真がなくてゴメンナサイ。
沖縄にて その2
2010年6月15日 10:13 PM
沖縄滞在3日目。
講演先の那覇市立病院の救急外来での1枚です。
点滴の針を留めてあるテープにERの文字。
沖縄県内で最も患者数の多い救急外来なのだそうです。
そして翌日は、がん政策を考えるタウンミーティングが4時間にわたって行われました。
すべてのプログラムが終わって、登壇者、スタッフ全員での記念撮影。
地元の患者・家族会のみなさん、琉球大学の増田先生ほかスタッフのみなさん、私を含め県外からの参加者です。
前列中央のメガネをかけている女性は、地元を中心に活躍するプロの歌手 砂川恵理歌さんです。
この日「一粒の種」というとてもステキな歌を披露してくださいました。
「一粒の種」は、若くしてがんで亡くなった男性の遺言が元になって生まれました。
遺言を聞き取り詩にした看護師さん、曲をつけたシンガーソングライター、そして歌い継ぐ砂川さん。
この4人の命への思いは、NHKでドキュメンタリーとして放送され大きな反響を呼びました。
♪一粒の種に 一粒の種に
ちっちゃくていいから
私もう一度 一粒の種になるよ
出会って語って笑って泣いた
生きててよかったよ
あなたのそばでよかったよ
とてもあたたかな歌です。
歌声はhttp://www.youtube.com/watch?v=i0z-M01N1s4 でどうぞ。
沖縄にて その1
2010年6月14日 9:54 PM
手前から「島らっきょう」「うみぶどう」「チャンプルー」です。
沖縄料理のお店では三線の生演奏。
京都大学の中村先生、グループ・ネクサス理事長の天野さんと一緒に。
翌日はがん患者・家族の「ゆんたく会」に参加。
ゆんたくとはおしゃべりの意味です。
この日は琉球大学医学部の一室に40人近い方が集まっていました。
午後開かれた沖縄県がん診療連携協議会を傍聴しました。
愛媛でのがん対策推進協議会にあたるもので、沖縄のがん医療、がん政策に関して協議する会です。
傍聴者からの意見も取り入れるという開かれた会で、この日も参加していた患者・家族から積極的に意見が出されていました。
そして夜は講演です。
私は「がんになっても安心して暮らせる地域を目指して」と題して講演させていただきました。
その後の講演は、東京大学の東尚弘先生が、医療の質について講演なさいました。
この時点で、朝の患者会から11時間が経過。
病院の外はスコールのような暴風雨でした。
この続きはまた明日。
さぁ、W杯日本戦だ!
沖縄県がん対策推進条例
2010年6月13日 8:05 PM
腰が痛くなるほど寝ました。8時間。
昨日の病院での3時間と部屋に戻ってからの3時間を併せると14時間!
おかげさまで、昨日の不調がウソのように回復しました。
何人かの方から心配するメールをいただきました。
ありがとうございました。ご心配おかけしてすみませんでした。
さて、きょうは沖縄のがん対策を考える「タウンミーティング」に参加しました。
患者・家族、医療者、行政、政治などさまざまな立場の方が集まり、沖縄のがん医療の現場で何が足りないのか、どのような対策が望まれるのかを話し合いました。
いま「沖縄県がん対策推進条例」制定に向けて準備が進んでいます。
離島を抱える事情、経済的な問題、医療資源の不足など沖縄特有の問題に対応した条例案が出され、検討されています。
今回の滞在中に沖縄の患者・家族のみなさんの声を聞き、いろいろな問題があることを知りました。
離島に住むある患者は、診断されてから10年、周囲のだれにも病気のことを話していなかったそうです。
いまだに差別と偏見が根強く口にできなかったと言います。
治療のために離島から本島に来るには飛行機を利用しなければならず交通費だけで数万円の出費。
数百円払って地下鉄に乗れば、いくつもの医療機関を選択できる都市部とは全く違う問題をかかえているわけです。
もちろん、都市部にも都市部ならではの問題があり、恵まれている場所はないのかもしれません。
だからこそ、それぞれの地域の実情に合わせた「拠り所」となるような条例が必要なのではないでしょうか?
今回、一足先に条例が制定された愛媛の患者会としてお招きを受け、愛媛の状況をお話させていただきました。
改めて、愛媛で条例があることの意味、そしてこれからどうするのかを考えさせられました。
スコールのような激しい雨に見舞われたり、救急で点滴を受けたり、なかなか忘れ難い思い出をもらった沖縄の旅。
たくさんの写真はあす以降ご紹介しますので、お楽しみに。
めんそーれ沖縄…のはずが
2010年6月12日 9:52 PM
沖縄滞在中です。
昨日は、午前中に琉球大学病院での患者会に参加し、午後からは沖縄県がん診療連携協議会に、そして夜は「がんになっても安心して暮らせる地域のために」と題して講演をさせていただきました。
その様子や、珍しい沖縄料理の写真は後日UPします。
きょうは午後に那覇市立病院で看護師のみなさんを対象にした講演だけの予定で、そのあとは少し観光を…と楽しみにしていたのですが、なんと朝から嘔吐下痢…。
講演直後にその病院の救急窓口に駆け込み点滴を受ける事態になってしまいました。とほほ。
出張先の病院のベッドで点滴を受けるというのは、なんとも心細いものでしたが、医師も看護師もやさしくきちんと説明をしてくださる態度に助けられました。
それにしても、救急の看護師さんはみな美人でビックリ!
病院から戻り、ゆっくり休んだおかげで、ワールドカップの韓国代表をテレビの前で応援する気力も戻ってきました。
あすは、宜野湾市でタウンミーティングです。
沖縄の方々と一緒に、がん政策について考える会議です。
備えて、今夜はゆっくり休むことにします。
口腔がん検診のご案内
2010年6月10日 5:42 PM
きょうは「口腔がん」について考えるセミナーのご案内です。
おれんじの会例会で、以前ご講演をいただいた愛媛大学医学部の浜川裕之先生からご案内をいただきました。
7月3日(土)午後1時~ 松山市のいよてつ高島屋キャッスルルームが会場です。
第一部では「口腔がんと前がん状態について知ろう」というテーマで講演。
第二部では愛媛大学医学部口腔外科の医師による無料の口腔がん検診が行われます。
問い合わせ・申し込みはいよてつ高島屋ヘルスアカデミー係 089-948-2437 です。
私も口腔がんについてはほとんど知識がありません。
この機会に勉強し、口腔がん検診というものを初体験してみようと思います。
うれしいメール
2010年6月9日 11:11 PM
今年度事業の打ち合わせのために、市立宇和島病院へ行ってきました。
院長の梶原先生をはじめ、がん患者・家族のために熱い思いを持っている職員の方が多く、新しい事業もきっとうまくいくと確信を得て帰ってきました。
足から腰へ移った痛みは、消炎・鎮痛剤を飲んで抑えています。
薬が効いて痛みがなくなると、「よし、がんばろう!」という気持ちになりますが、痛みが戻ってくると「もうダメ」となってしまいます。
痛みは、時として人のこころを支配してしまいますね。
ブログを読んで、メールをくれた人があります。
「自分に何も求めず肩の力を抜いて…」
いつも、Nさんからのメールには癒されています。
嬉しくて、涙。
ありがとう~。
夕陽に思う
2010年6月8日 10:42 PM
知人から電話がありました。
開口一番「疲れてるでしょ?」
ブログを読んでそう感じたのかもしれません。
さすが、同じように患者会の活動などを精力的にこなしている仲間。わかるんですねぇ。
秋田の仲間からも、休むようにという助言がありました。
毎年、この時期は苦手です。
今年は少し症状が強いようです。
瀬戸内海に沈む夕陽です。
そんなにあくせくしなくていいんだよ。
一人の人間に出来ることには限りがある。
ゆったりね。
そんな声がどこかから聞こえてくるようでした。
例会にて
2010年6月6日 10:07 PM
水の張られた田んぼからカエルの鳴き声が聞こえてくるようになりました。
梅雨入りが遅れてもカエルは鳴くんですね。
きょうは例会、交流会でした。
38人の方が参加してくださいました。
ご常連さん、久しぶりの方に加えて初参加の方が3組。
少人数なので、自己紹介を兼ねて一人ずつ近況報告などをしてもらいました。
その後、グループに分かれて話し合いをしましたが終了時間を過ぎても話は尽きませんでした。
初参加で、来られた時からずっと泣いていらした方が、最後はニッコリ笑って帰って行くお姿にちょっとほっとしました。
例会は月に一度わずか2時間あまりの短い時間です。
こんなふうに語り合える場がもっと多くあればいいのに…。
例会の後はいつもそう思ってしまいます。
あすは月曜日。
治療に、仕事に、家族の介護に、そして辛い別れの思い出の中に…それぞれの闘いの場所へ戻っていくお一人お一人に、乗り越える力が与えられるようにと祈るばかりです。
きょうも、リレーフォーライフへ向けて
2010年6月3日 9:43 PM
足の痛みはかなり治まってきました。
昨日を10とすれば、きょうは3~4程度。
やっと普通に歩けるようになりました。
治療中の仲間が言っていました。
「朝起きたときに、身体のどこにも痛みも不快感もない日が一日でもあればいいのに…」
忘れられない、忘れてはならない言葉です。
きょうはリレーフォーライフへのご協力を呼び掛けるため、城山ライオンズクラブでお話をさせていただきました。
短い時間でどれだけの事をお伝えできたかわかりませんでしたが、みなさんからご寄付をお預かりすることができました。
感謝です!
リレーフォーライフのリストバンドを着けてくれているゴルフの石川遼選手。
きょうの試合でも、左手にはしっかり紫のリストバンドを確認しました。
「よし、愛媛でのリレーを頑張らなきゃ」と力が湧いてきます。
これも、また感謝。