「お元気で!」・・・???
2010年8月17日 11:11 PM
気になって仕方ないことがあります。
某放送局の朝のニュース番組の最後に使われる「みなさん、きょうもお元気で!」の一言。
東京のスタジオのあるアナウンサーが毎回決まり文句で使っていたのですが、最近愛媛での担当者も同じ言葉を使っています。
そりゃあ、一般的には元気で過ごせることが望ましいのですが、中には検査を受けに行く人、前日に厳しい結果を聞かされたばかりの人もいるわけで、とても「お元気で」という気分にはなれない視聴者もいるのです。
繰り返される「お元気で!」の言葉には、元気こそ価値あること、元気であることが幸せと断言され脅迫されているような気がしてなりません。
私のひがみかなぁと思っていたところ、何人かの仲間から同じ声を聞きました。
「元気になれなくてもいいよ」
「晴れた青空が眩しすぎて顔を上げられない日があってもいいんだよ」
そんな余裕があっていいんじゃないでしょうか?
看護師への道
2010年8月16日 10:57 PM
相変わらずの厳しい残暑ですが、朝のセミの鳴き方が変わったことに気付きました。
耳がどうにかなりそうなほどうるさかった鳴き声が、最近はずいぶんおとなしくなっています。
いつの間にか、確実に季節は移っているんですね。
この暑い最中、各病院では看護師採用試験が行われています。
聞いたところでは、愛媛県内の病院の多くで大量採用を計画していて、ある病院では80人採用予定とか。
そんなに多くの新人を採用して教育体制は整っているのでしょうか?
以前にこのブログに書きましたが、看護師として就職して1年以内の離職率は一般の仕事に比べて高いそうです。
戴帽式のときに抱いた志が現場で潰されていないだろうかと心配になります。
「患者・家族の近くで不安に寄り添いたい」とがん看護を志している私たちの仲間も、採用試験を控えています。
そのまっすぐで温かな眼差しの持つチカラを活かせる場所が与えられることを祈っています。
8月15日
2010年8月15日 9:55 PM
私の母は昭和5年、現在の韓国大田で生まれました。
終戦の時15歳。女学校に通っていました。
家族と共に、リュック一つ分だけの荷物を背負って引き揚げ船に乗り日本へ帰ってきました。
引き揚げ船の中で誰かが亡くなると、海へ葬り、その場を旋回してゆっくり離れたこと。
帰り着いた港で、母の姉が持っていた美しい櫛を米兵に取り上げられたこと。
日本へ帰ってからの苦労と、父親の死。
そんな話を、私が小さいころからよく聞かせてくれました。
もっとたくさん聞いて記録に残しておけばよかったと悔やまれます。
「終戦の日よ」と話しかけても、もはや何の反応もない母。
母と一緒に入院している方々は、みんな戦中・戦後の厳しい時代を必死に生き抜いてこられたのだと、改めていろいろなことを考えさせられました。
その世代の高齢者が、社会から家族から忘れ去られた存在になっていることに胸が痛みます。
介護経験から生まれたもの
2010年8月14日 8:29 PM
厳しい暑さによるダメージが表れてくる時期です。
入院中の母の病院へ行ったら、何だかバタバタしていました。
聞いてみると、若い看護師さんが倒れたとのこと。
痙攣を起こし、一時は意識がなかったそうです。
3人の小さな子どものママでもある看護師さん。
いつも母に声掛けをしてくれていました。
どうか早く回復されますように。
さて、いつかこのブログで紹介しようと思っていたものです。
ティッシュケースです。
会員の女性が手作りしてくださったものです。
特徴は、画面右の方に付いている取っ手。
これはボタンで取り外しができるようになっています。
病院のベッドで寝たままティッシュを取るために、ベッドの柵に取り付けられるよう工夫されたオリジナルです。
このティッシュケースを作ってくださった方は、長年夫の闘病を支えた経験をお持ちです。
経験から生まれたアイディアグッズです。
夫はコーヒーが好きで、街の喫茶店に出掛けることが気分転換だったそうですが、車イスを使うようになってからは少しの段差がバリアになり出掛けられる場所がほとんどなくなってしまったそうです。
治療で身体の自由がきかなくなっても、気兼ねなく訪れる場所が必要との思いから、ご自宅をサロンとして解放なさっています。
前もってお願いすれば、手作りのケーキをごちそうになることもできます。
あたたかな心が一針一針に込もったティッシュケース。
ご希望の方はおれんじの会までご連絡ください。
妖怪いそがし
2010年8月13日 11:58 PM
『ゲゲゲの女房』にはまっています。
きょう出てきた「妖怪いそがし」
ネットで調べてみたところ、水木しげるさんの解説によれば…
「人間がこの妖怪に憑依されると、やたらに落ち着きがなくなるとされる。しかし不快な気分ではなく、忙しく動き回ることで、なぜか安心感に浸ることができ、逆におとなしくしていると、何か悪さをしているような気持ちになってしまうという」
ハハハ。
まるで自分のことのようです。
世間はお盆休み。
私もこの週末は「妖怪いそがし」に休暇を出すことにします!
治療法を選択するということ
2010年8月11日 11:19 PM
きょうの朝日新聞の記事です。
『代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常治療拒む』
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008100476.html
治療法、療養生活の選択は、もちろん患者本人に権利があります。
正常な判断のできる大人の場合、周囲が無理強いすることがあってはなりません。
ただ大事なのは、判断の前に「聞く耳」を持つこと。
家族、友人、医療者など周囲の意見を聞き入れる柔軟さを持つこと。これなしに適切な判断は難しいと思います。
最後の最後になり、自分の過ちに気付く…そんな悲劇が繰り返されませんように。
銀河鉄道999
2010年8月10日 10:27 PM
リレー・フォー・ライフの協賛をお願いして回っています。
愛媛で初めてのイベント。
趣旨、内容を理解してもらうだけでも一苦労です。
それでも、確実に支援の輪が広がりつつあることを実感しています。
さて『銀河鉄道999』
昨日からNHKBS2で集中放送しています。
中学生のころに夢中になって見ていた大好きな番組でした。
主人公のテツロウがなぜ宇宙を旅するのか?
すっかり忘れていましたが、機械の身体を手に入れて不老不死を手にするためだったんですね。
その旅の途中でいろいろなことに気付いていくテツロウ。
不老不死が究極の望みでしょうか?
この番組のメッセージを改めて考えさせられる44歳の夏です。
夏休み
2010年8月9日 9:54 PM
天気予報の中で「厳しい残暑が続きそうです」とのコメント。
立秋を過ぎたので「残暑」なんですね。
とても、残りの暑さとは思えない相変わらずの厳しさです。
昨日の熱中症騒ぎはウソのように回復し、きょうは西条へ行ってきました。
がん対策推進員養成研修です。
今回も80人近い方が参加なさっていました。
心を込めてお話したつもりです。
少しでも、みなさんの胸の中に留まってくれることを願っています。
ところで、往復のJRの車中はいつもとは全く違う雰囲気です。
夏休みの家族連れでいっぱいです。
私は決して手に入れることのできない、家族で過ごす賑やかな夏。
子宮頚がんにならなければ、違った人生があったのかなぁと、ちょっとセンチになった帰り道でした。
熱中症
2010年8月8日 9:58 PM
ひさびさの休日。
たぶん何の予定もないのは2カ月ぶり。
午前中に用事を済ませ、ちょっと昼寝を…。
風も通るし、ちょっとだけだからと冷房を入れずに寝たのがいけなかったですね。
目覚ましに気付かず寝込んでしまい、頭が痛いので目が覚めました。
慌てて冷房を入れました。
痛み止めを飲みましたが治まらず、そのうち吐き気がしてきて昼食に食べたものは全部吐いてしまいました。
マズイ。
冷蔵庫に1本だけ残っていたイオン飲料を飲み、熱冷まシートを張って横になっても痛みはなかなか治まらず。
もしかして、これが熱中症?
幸い2時間ほどで回復しましたが、ちょっとコワい体験でした。
この暑さ、甘くみてはいけませんね。
深く反省。
松山空港でのタバコ対策に怒!
2010年8月7日 9:12 PM
このブログで再登場、熊本の太平燕です。
1月に初めて食べて、あまりの美味しさに空港でお土産用に買って帰ったものでした。
昨日、熊本に出張したので迷わず注文して半年ぶりのご対面、記念の1枚です。
今回はホテルのレストランで食べたので、ちょっとお上品なお味でした。
さて、熊本出張は日帰りでした。
朝一番の便で伊丹へ、乗り換えて熊本へ行き仕事を終え、再び伊丹経由松山行き最終便で戻ってきました。
出来るんだなぁ、九州日帰り出張も。
実は、これにはちょっとアブナイ失敗が。
仕事を終えて空港行きバスを待っていました。
大勢でごった返した停留所で「空港」の文字を見て飛び乗ったバス。
しばらく走ってから、アナウンスを聞いていると「福岡空港行き」…?!
え、え~!
「スミマセン、間違えました。降ります~」とバスを降り、事なきを得ました。
慣れない土地で、時間に余裕のない出張はアブナイです。
ところで、空港を利用していて我慢ならないことがあります。
松山空港の禁煙対策の貧弱さ、甘さです。
搭乗手続きのゲートのすぐ横に喫煙スペースが設けられています。
これが、単に小部屋を作っただけのお粗末なもので、あたり一面に匂いが漂っています。
毎回搭乗手続きをするたびに不愉快な思いをしなくてはなりません。
乗客への不利益もさることながら、あの喫煙スペースのすぐそばで仕事をしているスタッフのみなさんの健康被害はどうなっているのでしょうか?
若いスタッフが多いように見受けます。
毎日毎日、漏れてくる副流煙を吸い続けることの恐ろしさを教えてあげたくなります。
出張であちこちの空港を利用しますが、こんなにお粗末なタバコ対策しかできていない空港は珍しいように思います。
「がん対策推進条例」を掲げる愛媛の玄関口、どうにかしなければなりません!