NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

12月例会

2011年12月4日 9:33 PM

きょうは12月例会でした。
毎年12月だけは、会員限定の例会です。
今年は50人近い方が参加してくださいました。
中には、数年ぶりの方や、交流会には初参加という方もありました。

会場にはクリスマスの飾り付けをしてみました。
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デコレーションの得意な会員Tさんに頼んで準備をしてもらいました。

こちらは、お菓子を乗せるために使うものです。
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幼稚園の先生をしていた会員Kさんが手作りをしてくださいました。

全員で近況報告をするのも、12月例会の定番になりました。
今年新しい治療法に向き合った人、家族の病気が次の段階に入ったことを心配している人、無事5年を迎えた人など、それぞれのこの1年を語り合いました。

がんという共通点で集まった仲間。
きょうという一日を仲間と共に過ごせたことに心から感謝です。

 

大学病院の緩和ケアセミナーで考えたこと

2011年12月2日 10:47 PM

12月に入ってどんよりしたお天気が続いています。
でも、クリスマスの飾り付けが気持ちを明るくしてくれます。

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愛媛大学病院の廊下です。
病院での飾り付けというと、なぜか子どもっぽいものが多いのですが、ここはオトナのクリスマス!

昨日は、大学病院で緩和ケアセミナーが開かれました。
他県の大学病院での緩和ケアチームの取り組みについての報告に続いて、院内での緩和ケアの事例報告が2例行われました。
どちらも、大学病院で治療を受けていて在宅へ移行した患者さんの事例でした。

そのうちの1つの事例は、在宅移行後短い期間で旅立ったケースでした。
なぜ、もう少し早く移行できなかったのかが議論になりました。

病院の看護師からは、在宅という選択肢があることを早くから知らせていたそうですが、患者・家族ともに「まだ大丈夫」と、なかなか受け入れに至らなかったそうです。
病状について、厳しく急変があり得るという現実を伝える時期の見極めが難しかったという報告でした。

このような患者・家族と医療者との認識の差は、よく見聞きすることです。

いわゆる「悪い知らせ」に対して、患者・家族と医療者はどう向き合うのか?

これは、治療がある段階へ進んだときに、患者・家族と医療者とが一緒にしっかり考えておくべきことではないかと思います。

簡単なことではありません。
私も、母の病状についての悪い知らせを聞いた時の衝撃を、いまもはっきり覚えています。
帰りの車の中で、ハンドルを握る手が震えていました。
でも、この段階があっからこそ、心を定めて母の最期の日々へ向かっていくことができたのだと思っています。

体力的にも精神的にも余力のあるときに、「悪い知らせ」はどこまで聞くのか、誰と話し合うのか、どういうふうにサポートしてもらいたいのか…こういう事を患者・家族と医療者が共に考えておくことは大事なのではないでしょうか?

 

宇和島にて

2011年12月1日 3:28 PM

きょうから師走です。

昨日は市立宇和島病院で開かれているサロンに行ってきました。
7月から月に一度の定期開催となっています。

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1階の食堂横の「栄養相談室」が会場です。

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スタッフの名札と案内板にはかわいいイラスト。
宇和島のお祭りに欠かせない「牛鬼」を基に、乳がん患者のNさんがデザインしてくれました。

今回は女性ばかりのサロンになりました。
病気の経過や、主治医とのコミュニケーションの取り方などを、語り合いました。

中心になって運営しているのは、乳がんを経験した人と家族を見送った経験のある人です。
お二人とも、自分の経験を通して、仲間と語り合うことがどれほど必要で、大事なことかを痛感しサロン開設を熱望してきました。
それだけに、準備のひとつひとつ、サロンの進め方など、本当に心を込めていることがよく伝わってきました。

まだ参加者は少人数ですが、南予地方の患者さんやご家族がゆっくり語り合える場になっていくことを願っています。

市立宇和島病院のサロンは、毎月第4水曜日の午後1時30分から3時30分までひらかれています。
患者として、家族としてがんという病気に向き合っている方、過去に向き合った方であればどなたでも参加できます。

 

市立宇和島病院のサロン

2011年11月28日 10:21 PM

きょうは夕方までずっとPCに向かって仕事をしていました。
家にいて11時前になると、「母の昼食の介助に行かなきゃ」といまだに反応してしまいます。
いつもの定位置で母が待っているような気がします。

さて、明後日30日(水)午後1時30分から、市立宇和島病院でがん患者と家族のためのサロンが開かれます。
病院の協力のもと、月に一度定期的に開催されています。
患者として家族として病気と向き合った経験のあるサポーターが、みなさんをお待ちしています。
気軽にお越しください。

 

冬の野菜が届きました

2011年11月27日 9:58 PM

連日食べ物の話題で恐縮ですが…
今夜の夕食。

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育ての父の畑で、今シーズン初めて採れた白菜を使った鍋。
料理したのは育ての母です。

ああ、おいしい。
白菜と大根はもう何年も買ったことがありません。
採れたて野菜が料理になって運ばれてくる、これ以上の幸せがあるでしょうか。
感謝。

さて、一つお知らせです。
地元民放の南海放送で10月から始まったミニ番組「がんと向き合うラジオ」。
あすの朝は私が出演させていただきます。
子宮頚がん患者として考えることをお話させていただく予定です。
午前9時25分前後の5分間、愛媛県内向けの生放送です。

 

伊丹空港にて

2011年11月26日 6:57 PM

熊本からの帰りです。
松山との直行便がありませんので、伊丹空港を経由しています。
大阪といえば…

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たこ焼き!
前から気になってしかたなかったのですが、きょうは遂に購入。
ちょっと人目が気にならないわけではありませんが、こんな時でもないとなかなか食べられない。
一緒にビールも一杯。
オバサンになると怖いものがなくなります。
おいしかった~。

さて、空港でいつも気になる事。
それは喫煙場所のことです。
どこの空港も、特別に喫煙場所を設けて分煙に取り組んでいますが、他と比べて松山空港は本当にお粗末です。
搭乗待合室のど真ん中に、簡単に仕切っただけの小部屋があり、ドアが開くたびに煙と臭いが漏れてきます。
全国各地の空港を利用しますが、こんなお粗末なところは他にありません。

治療と仕事を両立させ、出張にも出かける人がいる時代です。
治療の副作用が残る中、この臭いと煙にさらされるのはどれほど辛いことでしょう。
県外の医療機関に、治療のために通っている患者もいます。
がんに限らず、他の疾患で体が辛い状況の人もいるでしょうし、妊娠中や小さな子どもを連れている利用客もいます。

広い空港の中で、できるだけ人の往来の少ない場所で、可能な限り外部に煙や臭いが漏れない対応ができないものでしょうか。

 

冬の気配

2011年11月23日 10:19 PM

どんよりと、雲の広がる一日でした。
あす、明後日と気温が下がるという天気予報を見て、ストーブを準備しました。

ストーブの前は愛猫の指定席でした。
そこがぽっかり空いたままです。

ここ数日、自宅でご家族を見送った方からのご連絡が続きました。
住み慣れた自宅で家族とともに過ごす日々。
それを選択肢の一つとして考えられるのは、残念ながら限られた地域だけです。
訪問診察をしてくれる医師がいない、支えてくれる訪問看護師がいない、「家に連れて帰るなんて!」という周囲からの偏見もあると聞きます。

自宅が最善の場所かどうかは、それぞれのケースによります。
ただ、どこに住んでいても、家族の介護力がどうであろうとも、当たり前に選択肢の一つになるのは大事だと考えています。

「家に戻って、子どもに食事を作ってやりたい」
そんなささやかな願いさえ叶わず病院で旅立った仲間の思いを、忘れることができません。

 

眠れるというありがたさ

2011年11月22日 9:56 PM

4泊5日の出張から戻りました。

昨日は厚生労働省のがん対策推進協議会でした。
次の5年間の国のがん対策の基本となる「がん対策推進基本計画」の策定作業が、大詰めを迎えています。

正直、心身ともにギリギリの状況が続いています。
そんな中でもダウンせずに過ごしていられるのは、”何があっても眠れる”という特技(?)のせいかもしれません。

出張先のホテル、飛行機、新幹線…どこでもアッという間に眠りに落ちることができます。
最近は、飛行機の離陸さえ気付かないこともあります。
この図太さに感謝!

 

あるご相談に思うこと

2011年11月20日 9:30 PM

おれんじの会には、いろいろなご相談が寄せられます。
今回のご相談は、20年以上前の治療に関するご相談でした。

「医師の言葉を信じて治療を受けたが、ひどい後遺症が残った。そのときの治療が正しいものだったのかどうか真実が知りたい。手助けをしてほしい」という内容でした。

私たちの会では、医療ミスに関わる問題についてのご相談はお受けしていません。
今回のケースも、お力になることはできませんでした。

難しい話だと承知の上で、それでも何か方法があるのではないかとご相談をしてくださったとのことで、「ご面倒をおかけしました」と言って電話を切られました。

患者・家族会として出来ること、できないこと、すべきことと、してはいけないことを見極めるのは大事なことです。
感情だけで、見誤ってはいけないと常に心がけています。

でも、ご相談くださった方の辛い症状のことが頭から離れない一日でした。

 

長崎にて

2011年11月19日 8:49 PM

長崎へ行ってきました。
観光地のど真ん中のホテルで、時間があれば観光を…と目論んでいたのですが、大雨!
近くのコンビニへ行くだけで精いっぱいで、結局どこへも行けませんでした。

せめて地元のおいしいものでも、ということでホテルのレストランで長崎ちゃんぽんをオーダー。

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真中に存在感をもってのっているのは豚の角煮。
う~~~~~ん、おいしい!
ずっとグズグズしていた喉の痛みが飛んでいってくれそうな感じ。

満腹になって部屋へ戻ると、ニュースでブータン国王の様子が伝えられていました。
いわゆる”イケメン”ですから、それだけでじっと見入ってしまいますが(!)、ちょっとした表情などから優しさが伝わってきて、こちらまで優しい気持ちになるようです。

福島の子どもたちに語ったという「龍」の話。
人間はみんな自分の中に龍を飼っていて、その人の経験を食べて大きくなる。自分の中の龍を大事にしてほしい。そう語ったそうです。
とても素直に聞くことができました。

外は大荒れの天気ですが、ひさしぶりに、いい気分の一日でした。

 

 
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