がんセンターサロン
2011年11月17日 11:22 PM
きょうは、四国がんセンターのサロンでした。
毎月1回定期的に開催されるようになって、8回目です。
今回は14人の方が参加してくださいました。
入院して治療中の患者さん、ご家族が治療を始めたばかりの方、治療が終了して10年以上経過した方など、さまざまな立場の患者さんとご家族が集まりました。
まだ小さなお子さんのいる若いママ、人工肛門のケアへの悩み、家に1人でいると気分が落ち込むなど、抱える問題はそれぞれ違いましたが、同じ病気に向き合った経験のある者同士、時間が経つにつれ会話も弾み、終わったときにはみなさんが笑顔になっていました。
わずか2時間のサロン。
終わって、会場を出ればまた現実が待っています。
本当にささやかなサポートではありますが、こういう場が病院に設けられてひとときでも笑い合える時間があることを、感謝です。
次回は12月15日(木)13:30~15;30
病院敷地内の宿泊施設 向日葵が会場です。
一足はやいクリスマスの企画を考えています。
お気軽にお越しください!
大学の「学び合いサロン」
2011年11月16日 10:55 PM
風邪は、ギリギリのところで踏みとどまっている感じです。
今夜も早く寝ようと思ったのですが、結局仕事が終わらず…。
さて、きょうは愛媛大学病院で開かれている「学び合いサロン」の日でした。
患者・家族、医療者、学生が参加して、お互いに学び合おうと始まって3年になります。
毎回、一つテーマを設けてミニレクチャーと意見交換をしています。
今回は、このサロンで学んだことについて医学科の学生が発表をしてくれました。
医学部の講義や実習では学べない、患者・家族の本当の胸の内を知ることができて自分の考え方にも変化が生まれたと、語ってくれました。
特に、私たちの仲間小野光則さんのメッセージ
「医療者として、患者の治る力をサポートしてほしい。生きる意欲、希望につながる情報が必要」を、しっかり受け止めてくれていることを、とても嬉しく思いました。
この「学び合いサロン」が誕生したキッカケは、私たちと医療者との話し合いからでした。
そこで問題として浮かび上がってきた中に、両者の間にある溝をどう埋めていくのか?ということがありました。
お互いが話し合う場が解消につながるのではないか?とスタートしたサロン。
3年が経って、学生の心に変化をもたらす結果につながったことは、本当にうれしいことでした。
これからの道には、理想論だけでは済まないさまざまな現実が横たわっているでしょう。
迷うこともあるかもしれませんが、小野さんのメッセージが応援し続けてくれることと思います。
私自身、ここのところ気持ちの萎える出来事が多かったのですが、ひとつ小さな明かりを見出したサロンでした。
あたたかな飲み物
2011年11月15日 10:28 PM
夜になって突然、風邪っぽい症状が…。
そういえば、買い物に行った化粧品売り場で「なんだかお疲れですか?」って聞かれました。
こんなときに必ず飲むのが
オレンジとシナモンの入ったハーブティーです。
あたたかくして、ゆっくり寝るのが一番。
おやすみなさい。
禁煙について考える
2011年11月13日 8:58 PM
きょうは「禁煙推進フォーラム」に参加してきました。
これは、NPO法人禁煙推進の会えひめが開いたものです。
写真は、基調講演をする理事長の豊田茂樹さんです。
あらゆる世代の禁煙を進める活動に取り組んでいますが、特に未成年が”最初の一本”に手を出さない環境作りは重要な課題なのだそうです。
禁煙推進の会えひめのHPはhttp://www.justmystage.com/home/uen2010ehime/index.html
父の命日に思うこと
2011年11月12日 9:30 PM
あす11月13日は、父の命日です。
旅立って27年が過ぎました。
胃がんが見つかって手術を受け、3年後に再発し9カ月の入院生活を経て旅立っていきました。
それは、まさに闘いの日々でした。
息を引き取ったときに、伯父が「これで楽になったなぁ、よくがんばったなぁ」と言いながら、ポロポロ涙をこぼした姿を忘れることができません。
27年の間にがん医療は格段に進歩しました。
胃がんだけをみても、手術成績の向上だけでなく新しいタイプの治療薬も登場しています。
しかし一方で新たな問題が起こってきているそうです。
それは、進行してから見つかるケースが増えているということです。
先日話をした消化器内科医によると、病院へ来た段階ですでにかなり進行していて手術不適応の患者が増えてきているとのこと。
原因として考えられるのは、不景気の影響で検診を受ける人が減っているのではないか、というのです。
検診を受ける費用が出せない。
不景気で失職し検診を受ける機会がなくなった。
病気が見つかっても治療費が出せないから、検査も受けない。
「そういう患者さんを診るのは辛いですよ…」と、その医師はつぶやきました。
治す技術が確実に進歩する一方で、おカネがないために、その恩恵に与れない。
それを「仕方ない」と諦めるわけにはいかないのです。
がんと一緒に働こう
2011年11月11日 11:31 PM
高松へ行ってきました。
ピンクリボンかがわ県協議会などが開催した「ワーキングサバイバーズフォーラム」に参加してきました。
がんになっても働き続けるための環境づくりには何が必要か?
患者、家族、医療者、企業などがともに考えようというフォーラムです。
講師は、桜井なおみさん。
37歳で乳がんを経験したサバイバーです。
治療と仕事の両立に悩んだ経験から、現在はがん患者の就労についての取り組みを中心に、活動を続けています。
あすは、松山で桜井さんを囲んで勉強会を開催します。
11月12日(土)午前10時~12時 松山市三番町コムズ会議室2
これから考えていかなければならない大事なテーマです。
がんばれ、クスリ!
2011年11月10日 11:54 PM
きょう、仲間の一人が入院しました。
悩みに悩んで、新たな治療を始めることを決断しての入院です。
病棟を訪ねたとき、ちょうど家に残してきた子どもに電話をしているところでした。
彼女が、以前あるところで経験談を語ったときに「生きるということは、大切な誰かのために生きること」と言った言葉が忘れられません。
彼女にとって「大切な誰か」は、子どもであり家族です。
これまでに使ったことのない新しい薬剤を使っての治療があすから始まります。
がんばれ、クスリ!
彼女の体の中でしっかり働いて!!
えひめ禁煙推進フォーラム
2011年11月9日 11:18 PM
会議のため日帰りで東京へ。
駅でも街でも、聞こえてくるのはクリスマスソング♪
え~、もうそんな時期?!
さて、フォーラムのご案内です。
禁煙推進の会えひめなどが主催して『えひめ禁煙推進フォーラム』が開かれます。
11月13日(日)午後1時30分~ 松山市のコムズが会場です。
参加は無料で、事前予約不要。
特別講演は、前国立がん研究センター呼吸器腫瘍科の金子昌弘先生。
「愛する人をがんで失いたくなければ まず禁煙」というテーマのお話です。
ほかに、愛媛での禁煙への取り組みなどについてのディスカッションなども予定されています。
退院記念日
2011年11月8日 9:16 PM
母のために届けられたお花です。
旅立ちから1カ月を迎えました。
大事な家族を見送った経験をもつTさん。
悲しみを共有してくださっているあたたかさに、胸が熱くなりました。感謝です。
きょうは、私の「退院記念日」でもあります。
12年前の11月8日に、足かけ5か月の入院生活を終えて退院しました。
あの日の喜びと感謝の気持ちを忘れてはいけないと、思いを新たにする大事な記念日です。
癌治療学会
2011年11月7日 10:11 PM
しばらく留守にしていた間に、部屋に入る光の加減が変わっていました。
この時期は毎日のように日の差し込む時間帯が移ろっていきます。
さて、更新しなかった間の活動報告を少しずつ。
まずは10月27日~29日の癌治療学会から。
文字通り、がん治療に関わる医師を中心とした学会です。
2年前からは、学会が参加費用の一部を負担して患者や家族が参加できるスカラーシッププログラムが取り入れられています。
日本の学会としては、とても先駆的な取り組みです。
今年は、このプログラムの運用を患者・家族が担当することになり、仲間4人と一緒に私もその役目を担いました。
ほぼ1年がかりの準備。
学会の3日間は緊張の連続でした。
プログラムの中の一つが、学会に参加している医師との意見交換でした。
患者・家族が学会に参加して何を学んだのか、医師側からは何を学び取ってほしいのかなどについて話し合いました。
学会は、最先端の研究を発表し、これからのがん医療を考える極めて専門的な学びの場です。
そこに、基礎知識のない患者・家族が参加して何を学ぶのか?
確かに、聞いていても全く理解できないセッションも少なくないのですが、中には、これからの治療に希望を見出せるものもあります。
学会だからこそ得られる情報もあります。
そして、患者・家族も真剣に学ぶ必要性を痛感し、その学び方を知る場でもあるのです。
たくさんの学びを、おれんじの会の仲間と共有する機会を計画しようと思っています。