在宅医療をささえる
2011年6月13日 10:41 PM
きょうは、ベテル病院で開かれた在宅医療を考える勉強会に参加しました。
講師は、松山市内で在宅を中心に24時間対応の薬局を経営している中矢孝志さん。
担当している在宅の患者は500人を超え、その1割は厳しい段階に入ったがん患者だそうです。
病状によっては急な処方もあり得るため、365日24時間対応です。
勉強会に参加していたのは訪問看護師や医師など。
症状に応じて急に処方が変更されたとき、その情報を薬局と訪問看護ステーションがどう迅速に共有するか?
細かな対応をするため、薬剤師と訪問看護師がやり取りできる体制は?
煩雑な医療用麻薬の取り扱いをどうするか?
さまざまな意見が出されていました。
今回の勉強会の一番のテーマは、ネットワーク化。
在宅医療の資源がうまくつながることこそが、患者・家族の安心のもとになります。
こうした取り組みがますます広がることを願っています。
医師のことば
2011年6月12日 8:20 PM
母の病室で聞こえてきた医師のことばに心が温かくなりましたので、そのことをご紹介します。
数日前に入院してきた高齢の女性。
急な入院だったようで、環境が変わったことに順応できず精神的に少し混乱が起こっているようです。
「ここはどこでしょう?」
「家に帰りたいんですが」と繰り返し訴えています。
そこへ回診でやってきた医師。
患者:「帰りたいんです」
医師:「そうか、帰りたいですよね。いま、帰れるように準備してるからもう少し待てるかなぁ」
患者:「家がいいんです」
医師:「家は逃げないから、急がなくていいんじゃないの?」
頭ごなしに否定することなく、希望をもてるような言葉を選びながらの穏やかな話し方に、聞いているこちらまで心があたたかくなりました。
去年実施した「がん患者満足度調査」の中で、療養生活の不安や辛さを解消するものの第2位は、主治医の言葉と態度でした。
(第1位は家族の言葉と態度)
子宮頚がん検診へ
2011年6月11日 9:34 PM
きょうは、地元金融機関の愛媛銀行従業員組合のセミナーで子宮頚がん検診について話してきました。
愛媛銀行では、今年4月から、健康保険組合の被保険者と被扶養配偶者で30歳未満の女性を対象に、子宮頚がん検診の費用補助を始めました。
その取り組みの一環として、経験者である私の話を聞いてもらうことになったのです。
各支店から参加した約70人の女性は、とても熱心に話を聞いてくださいました。
子宮頚がんの理解と、検診受診につながることを願っています。
実は、この検診費用補助は、去年のリレーフォーライフがキッカケで実現したものです。
愛媛銀行は、リレーフォーライフをさまざまな形で支援してくださいました。
その話し合いの中で、若い女性には子宮頚がん検診が重要だという事をお伝えしたところ、早速検討が始まり今年度の実施につながったわけです。
迅速な対応に心から敬意を表します。
このような動きが、県内の企業に広がってくれるよう活動を続けたいと思います。
女性特有のがん無料検診
2011年6月9日 8:48 PM
ついに届きました。
「乳がん検診 無料クーポン」が!
45歳のプレゼントです。
これは、国が実施している女性特有のがん検診推進事業として行われているものです。
乳がんについては、40歳から60歳まで5歳刻み。
子宮頚がんについては、20歳から40歳まで5歳刻み。
それぞれの年齢に達した女性に、無料で検診が受けられるクーポン券を送る取り組みです。
平成21年度から始まったこの事業。
受診率の向上につなげようと、今年度も70億を超える予算が充てられています。
乳がん検診をめぐっては、少し前に民放のドキュメンタリーで20代の乳がん患者が取り上げられ、それを見た若い女性が検診に詰めかけた騒動がありました。
その後、若い女性にはマンモグラフィを使った検診は無効であるという情報が伝わり、騒動は収まりました。
検診にはどういう意味があるのか?
得られる利益と不利益は何なのか?
科学的に考えて、妥当なのか?
冷静に考えてみる必要があります。
もっといえば、自分のカラダにどう向き合うのか?
その事を考えることこそが最も大事だと思います。
それにしても…
松山市から届いた無料クーポンの「お知らせ」、なんだかなぁ。
文字ばかり多くてインパクトに欠けます。
受診してほしい!という熱意が感じられないんだなぁ。
残念!
佐賀へ
2011年6月8日 8:41 PM
焼き物で知られる伊万里。
駅近くの道路沿いに、こんなものが!!
構図の関係で巨大に写っていますが、実際は50センチくらいだったでしょうか。
さすが伊万里焼の街。
松山から飛行機で福岡まで1時間。
そこから高速バスで伊万里まで2時間。
日帰りは、さすがにちょっと疲れました…。
おやすみなさい。
総会
2011年6月5日 8:28 PM
きょうはおれんじの会総会でした。
昨年度の事業や会計の報告、今年度の計画などが無事承認されました。
去年、リレーフォーライフの会場でも歌ってくださったチェスナッツラバーズのみなさんの迫力満点のライブに、最初はちょっと戸惑っていた参加者も、次第に手拍子などをして楽しんでいたようでした。
きょう歌ってくださった1曲。
タイトルは『Lean on me』
私はここにいる 心配はいらない
君の涙が私には見える
君が呼ぶならば、私は急いで君の側に行こう
君が落ちてゆこうとするとき
つかんでくれる友達がきっといる
この私の肩に 君は寄りかかっていいんだよ
おれんじの会が、悩み苦しむ患者さんやご家族の「寄りかかる肩」になれるよう、今年も新しい歩みを始めます。
3年
2011年6月4日 9:18 PM
会員Sさんから、あすの総会欠席についてご連絡がありました。
家業のご都合で、どうしても出席できないとのこと。
家業が手伝えるほど回復なさったことを嬉しく思います。
おれんじの会の初期に入会してくださいました。
手術直後で、なかなか体力が元に戻らず、そのことを家族に理解してもらえない二重の苦しみを抱えていらっしゃいました。
あれから月日が流れて、検査の間隔もだんだん長くなっているとのこと。
今夜は、これから犬の散歩に行きます、とのことでした。
おれんじの会が発足して3年が経ちました。
たくさんの悲しみと喜びがありました。
そのひとつひとつを思い出す夜です。
高額な療養費
2011年6月3日 9:29 PM
おれんじの会総会が明後日に迫りました。
きょう、会計監査が無事終わりました。
フルタイムで働きながら、おれんじの会の会計作業を担当してくれている事務局長Oさんに、心から感謝です。
さて、毎日新聞に高額療養費に関する記事が掲載されました。
http://mainichi.jp/life/health/medical/news/20110603ddm012040057000c.html
このブログでもたびたび書いてきましたが、がん患者・家族の経済的負担はとても大きなものがあります。
安心して療養生活が送れるように、もう一歩踏み込んだ支援が望まれます。
きょうから6月
2011年6月1日 11:01 PM
6月に入りました。
いつの間に5カ月が過ぎたの?!という感じです。
「美肌弁当」!
宇和島への移動時間中に食べようと、いつものお弁当屋さんに立ち寄って見つけました。
おかずは・・・根菜の和え物、卵焼き、塩鮭、肉じゃが、杏仁豆腐でした。
美肌になったかしらん???
さて、宇和島行きの目的は、南予でもがん患者と家族の語り合いの場を作れないかという話し合いのためです。
病気と向き合っている最中の患者さんやご家族は、JRで1時間以上かかる松山で開かれているサロンや患者会に参加するのは、とても難しいです。
地元でそういう場所が設けられればと、話し合いを続けています。
なんとか形になりそうなところまで漕ぎ着けました。
いずれ、正式に決まればご紹介します。
乞うご期待!