おれんじの会第109回例会
2017年5月14日 8:37 PM
風薫るという表現がぴったりの一日でした。
きょうは、おれんじの会第109回例会。
『緩和ケア病棟』について学びました。
講師は四国がんセンター 緩和ケアセンター長の成本勝広先生。
緩和ケア病棟が果たす役割や機能、
実際の治療内容、経費、申し込み手続きなど
具体的でわかりやすいお話をしていただきました。
『緩和ケア病棟』をテーマにすると
限られた方しか参加しないのではないかと思っていましたが
予想を大きく超える参加者でした。
講演後には
「診断されたときから緩和ケアとは聞くけれど
病棟のことは、どのタイミングで考えておけばいいのか?」
「治療を受けている病院には緩和ケア病棟はない。
そういう場合はどんな手続きが必要なのか?」など
質問も多く出て、関心の高さを感じたことでした。
”緩和ケアを考えることは、人生を決定すること”
これは、おれんじの会の仲間が遺してくれた言葉です。
痛みが起きたときのことや、緩和ケア病棟のことを考えるのは
病気そのものの進行を認めるようで抵抗がある、というのは自然な感情です。
しかし、自分がこれからたどる道について考え
それを大切な人と共有しておくことは、とても大事だと思います。
愛媛県内の緩和ケア病棟に関する情報は
https://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpPalliativeM
居場所
町なかサロンに置いているソファです。
数年前、若い男性の患者さんが通ってくださっていた時期がありました。
ある勉強会に来てくださったのですが
途中で具合が悪いとおっしゃってお帰りになりました。
その後ご実家にお帰りになったので、この日が最後になりました。
横になれるソファでもあれば、もう少し楽に参加していただけたかも…と
ずっと心に引っかかっていて、後日購入したものです。
なかなか座り心地がいいのです。
昨日は若い世代の患者さんのためのサロンを開催しました。
患者さんと、それぞれのご家族が参加してくださいました。
若いからこその悩み、不安、悔しさがあり
これからへの希望もあります。
ご家族にはご家族の思いがあります。
今後、定期的に開催していくことも話し合いました。
同世代で語り合える「居場所」を目指して。
このソファにも活躍してもらいます!
若年患者さんのためのサロン、開催します
2017年5月11日 10:20 PM
おれんじの会の仲間が持ってきてくれた多肉植物の寄せ植えです。
写真があまりよくないなぁ…。残念。
実物はなんともかわいい感じで、町なかサロンの入り口を飾ってくれています。
町なかサロンでは、今週末に「若年患者さんのためのサロン」を開催します。
13日(土)13時~15時
40代くらいまでの患者さんと、患者さんを支えている方が対象です。
学業と治療の両立、就職、子どものこと、恋愛や結婚など
若い世代だからこその悩みを
当事者同士で語り合う会です。
事前の申し込みは不要。
時間内の出入りは自由ですので、お気軽にお越しください。
体とこころをほぐしませんか?
2017年5月7日 8:00 PM
大型連休が終わります。
わたしは断捨離に取り組み、ごみ袋8つ分を処分!
その作業中に見つけたのが、この写真です。
昔我が家にいた猫です。
親バカな写真でスミマセン。
このHPの情報更新も、連休で作業が遅れていて申し訳ありません。
あすには更新される予定です。
一つ先にご案内です。
5月12日(金)午後2時30分~4時まで
大洲の喜多医師会病院でサロンを開催します。
講師に鍼灸マッサージ師の永吉裕子さんをお招きします。
自分でできる簡単なマッサージのコツを教えていただきます。
永吉さん自身も、家族としてがんと向き合った経験があり
それをキッカケに鍼灸マッサージ師の道へ進みました。
そんなお話もうかがいつつ
みんなでおしゃべりしつつ
体とこころをほぐす時間にしたいと思っています。
参加は無料です。
詳しくは、病院のHP http://kitaishikai.jp/wp/byouin-oshirase/2431/
こちらをご覧ください。
お待ちしています。
きょう一日がおだやかでありますように
2017年5月4日 11:13 AM
手作りのクッキーをいただきました。
くまちゃん、後ろ姿にはちゃんと尻尾も!
さて、世間は大型連休中。
お天気にも恵まれ、いわゆる行楽日和が続いています。
しかし、当然ながら、この連休中にも
厳しい状況の中という方もいらっしゃいます。
検査結果を待っている人。
これから治療が始まる人。
病気のご家族を思って過ごす人。
去年はそばにいた人との思い出を前に
立ち止まっている人もいるかもしれません。
日の光が強くなるほどに影が濃くなるこの時期。
どうすれば光の方へ出られるのかと苦しんだことが
わたしにもありました。
仲間がこう言っていたことを思い出します。
「あまり先を見ると不安に押しつぶされそうになる。
3日先までにしておくと、がんばれる」
きょう一日がおだやかな日でありますように。
高齢者のがん治療について
2017年4月27日 9:27 PM
緑がまぶしい季節を迎えました。
そして、足元には雑草も成長中!
さて、きょうのニュースから。
国は、高齢者の抗がん剤治療について、
効果を確かめるための大規模調査を行い
その結果をもとに治療方針を定めるガイドラインを作成することになったと
報じられています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170427/k10010963081000.html
(↑ 一定期間を過ぎると動画が見られなくなる可能性があります)
町なかサロンなどでも
ご高齢の患者さんやご家族から
「この年齢でも治療効果はあるものだろうか?
副作用に耐えられるんだろうか?」とご心配の声を聞くことがあります。
十分な情報提供を得たうえで
本人が希望する治療法を納得して選ぶことは
年齢に関わらず、大前提です。
そのために役立つ調査、ガイドライン策定につながることを
期待しています。
また、ご高齢の方に十分に情報提供するためには
従来のがん診療連携拠点病院の相談窓口だけでは不足だと思われます。
かかりつけ医、ケアマネージャーなど
日常生活や家族背景まで理解してくれている人が
一緒に考え、支えてくれる体制づくりも
調査・研究とともに充実させることが欠かせないと思います。
同時に、わたしたち患者・家族も
年齢を重ねて、どのような治療法、療養生活が自分らしいのかを
しっかり考えておくことも大事です。
一緒にたこやきを~!
2017年4月21日 9:36 PM
たこやき、です。
(画像はネットからいただきました)
明日の町なかサロンの特別企画は
たこやきです!
たこやき名人のピアサポーターが腕をふるいます。
みんなで焼いて、食べて、オシャベリをしようという新企画。
食欲がない方や、昼間は一人で食事を取っている方も
みんなと一緒なら楽しく食べられるかもしれません。
13時から15時までの予定です。
参加は無料ですので、お気軽にお越しください♪
※タッパーなどでのお持ち帰りはできませんので、ご了承くださいね~。
念のため。
ピアサポートの質を考える
2017年4月15日 10:19 PM
いきなり卵焼きの写真で失礼します。
出張先での昼食、銀座のど真ん中の小さな和食店の名物。
卵焼きが好きな方は多いと思います。
わたしもそうで、治療中の何も食べられないときにも
「黄色い卵焼き」が無性に食べたくて、作ってもらったことを思い出しました。
さて。
きょうは、わたしたちピアサポーターの研修の日。
事例検討会でした。
2か月に1回ずっと続けて、質の向上を図っています。
国でも、ピアサポートの重要性を認めつつ
今後は実態調査、効果検証を行うことを
第3期のがん対策推進基本計画の中に盛り込む方向で
議論が進められています。
(13日に開催されたがん対策推進協議会の資料は
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000161874.html)
よりよいサポートのために
また明日からがんばっていきます!
どこで暮らすか?
2017年4月7日 7:03 PM
全国がん患者団体連合会の仕事で東京へ来ております。
満開を迎えているはずの桜を見る余裕はなく
せめてもの「桜茶」で、春を感じました。
あさって9日は、おれんじの会の例会。
今回は交流会ですが、ひとつテーマを設けてみました。
「どこで暮らすか?」
先日も、国の方針として
病院での療養から、在宅へという流れが
さらに強化されると報じられていました。
がんに向き合いながら、どこで暮らすのか?
そのために何が不安で、どんな支えを望むのか?
そんなことを仲間と話し合ってみたいと思っています。
どなたでもお気軽にご参加いただけます。
4月9日(日)午後1時30分~
愛媛県総合保健協会です。
会場隣の公園の桜は、おそらく見ごろを迎えています。
晴れるといいな。
愛媛にも緩和医療専門医!
2017年4月1日 9:24 PM
愛媛にも、「緩和医療専門医」が誕生しました!
松山ベテル病院の越智拓良先生
四国がんセンターの三浦耕質先生
そして、四国がんセンターに以前在席されていて、
現在も月に1回外来を担当されている大中俊宏先生です。
きょう付けでの認定です。
緩和医療専門医は
日本緩和医療学会が認定しています。
患者と家族の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題に対して
適切に対応できる知識、技術を備えることが求められます。
病気を疾患として捉えるだけでなく
その人の人生の中で病気がどういう意味を持つかも
考えられなければならない、とされています。
詳しくは https://www.jspm.ne.jp/nintei/senmon/qanda.pdf
もちろん、専門医を取っていなくても
患者や家族の体とこころの痛みに寄り添ってくださる
すばらしい医師はたくさんいらっしゃいます。
専門医資格がすべてではありません。
しかし、こうした制度によって
緩和医療の質を高めていくことは重要だと思います。
愛媛の緩和医療の質が一層向上し
その成果が、わたしたち患者・家族に確かに届くことを期待しています。