医療ドラマ
2008年10月17日 8:55 PM
「風のガーデン」というドラマについて、先週も書きました。
昨日が第2話の放送でした。
う~ん・・・。
中井貴一さん演じる主人公が、友人の医師から告知を受けるシーン。
CT検査の結果だけで、すい臓がんであることと、そのステージまで判明します。手術が出来ないため化学療法を勧められ、それを承諾するまでの間わずか1分足らず。しかも、病気を告げられ動揺した主人公は診察室でタバコを吸い始めます。スポンサーにJTの二文字があったっけ?
う~ん。期待していただけに残念。ドラマの限界と割り切るしかないのでしょうか?
若いがん患者
2008年10月15日 8:36 PM
今週土曜、松山市で「Mayuーココロの星ー」という映画が上映されます。
21歳で乳がんが見つかった大原まゆさんの実体験に基づいて作られた映画で、主人公を平山あやさん、両親を三浦友和さんと浅田美代子さんが演じています。
映画上映の後には、原作者の大原まゆさんと四国ガンセンターの青儀健二郎先生とのトークセッション、青儀先生の講演なども行われる予定です。
大原さんのように若い時にがんと向き合うのは、格別の厳しさがあります。仕事、恋愛、結婚などの問題が複雑に絡み合ってきます。
同世代が元気に輝いている時期に、取り残される淋しさも経験します。
私は33歳でがんが見つかりました。親しい友人が見舞いに来てくれるのは嬉しいのですが、彼女たちが職場や家庭に戻って行く後ろ姿を見るのはたまらなく辛いものでした。
現在26歳の大原さんは、ブログを公開しています。
http://mayukiseki.exblog.jp/
厳しい闘病の様子も含めて、26歳の女性の日々の暮らしぶりが書かれています。
がんを考えるイベント
2008年10月13日 7:32 PM
各地でがんを考えるイベントが目白押しです。
高知では、この連休にリレーフォーライフが行われました。
詳しくは、企画し東奔西走してきた、高知「一喜会」の安岡佑莉子さんのブログ
http://ikkikai.blog63.fc2.com/ をご覧下さい。
多くの患者・家族に勇気を与え、大きく支援の輪が広がったことと思います。
安岡さん、松浦先生、スタッフの皆さん本当にお疲れさまでした!
さて、愛媛でもがんを考えるイベントが続きます。
その中の一つが10月25日に行われる”がん版タウンミーティング”です。
正式には「えひめのがん対策を考えるーがん情報サービス向上に向けた地域懇話会」といいます。
国や愛媛県のがん対策についての情報提供と、今後の愛媛でのがん対策について意見交換を行います。
詳しい内容はこちらです。
http://ganjoho.jp/public/event/2008/20081025.html
この中で、患者・家族から見たがん医療の課題について私も意見発表・提言をさせていただきます。
がん対策をより良くするために必要なのは、私たち当事者の声です。
国や県に声を届ける貴重な機会です。
ぜひご参加ください!
在宅ホスピス
2008年10月10日 8:48 PM
きょうから松山市で「在宅ホスピス協会全国大会」が開かれています。
大会長は、「おれんじの会」の顧問でもある松山ベテル病院院長の中橋恒先生。大会テーマは「在宅ホスピスにおける家族への支援」です。
この中で、おれんじの会会員で、長年夫のがん闘病を支え在宅で看取った女性の経験も発表されることになっています。
実り多い会になることを願います。
さて、在宅ホスピス協会のHPを見ていたら、在宅ホスピスのデータベースが目に付きました。在宅を考える方にとって参考になるかもしれません。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/zaitaku-hospice/
麻酔科医の仕事
2008年10月9日 11:11 PM
今夜仕事から帰って何気なくテレビをつけたら、ドラマを放送していました。手術の場面で「がん」というキーワードに引っ掛かって最後まで見てしまいました。
フジテレビ系列の「風のガーデン」というドラマです。
どうやら中井貴一さん演じる主人公が、医師でがん患者になるという設定のようです。こういう話は「白い巨塔」をはじめ、よくある設定ですが、興味を引くのは麻酔科医だということです。
麻酔科医といえば、手術室が活躍の場というイメージがありますが、実はICUでの患者さんの管理、疼痛緩和など医療現場での守備範囲は大変広い職種なのです。
中井貴一さんの役柄は、緩和ケアにも携わる麻酔科医ということのようなので、ありふれた「がん患者になった医師」の話とは少し違う展開になるかもしれないと、個人的には期待しています。
ちょうどタイミングよく、麻酔科医の仕事を一般の方に知ってもらおうという公開講座が開かれます。
11月8日(土)午後1時~ 愛媛県松山市のコムズが会場です。
愛媛大学麻酔科蘇生科教室の主催で開催されます。
麻酔科医の様々な仕事について紹介する他、麻酔がどのように行われるのかデモンストレーションも行われます。
興味のある方はいかがでしょうか?
肝炎の情報
2008年10月8日 8:42 PM
緒方拳さんが亡くなりました。
報道によれば、8年ほど前に肝炎を発症し、肝がんに移行したそうです。
ちょうど昨日、仕事でC型肝炎のレクチャーを受けたばかりでしたので、その情報を提供します。
肝がんの原因の、実に8割はC型肝炎ウイルスです。
そのC型肝炎の患者数は全国で200万人と推計されますが、その半分の人しか治療を受けていないというデータがあります。自分が感染しているかどうかを知らない人も相当数いるそうです。
「肝臓は沈黙の臓器」ですから、感染していても自覚症状が出にくく、肝硬変、肝がんと重症化してはじめて気付くケースもあります。
そこで、専門家は「誰でも一生に一度は検査を」と呼びかけています。
国も対策に乗り出し、保健所と指定医療機関で無料で検査が受けられることになりました。(2009年3月31日まで)
また医療費についても、助成制度がありますし、肝炎治療のための病診連携も整備されてきています。
どんな病気も早期発見、早期治療です。
ワイドショーで緒方拳さんのお顔を見たら、すぐに保健所に電話をし肝炎検査について聞いてみましょう!
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前回のブログ更新から1ヶ月近く経ってしまいました。
きょう「ブログの更新は?」「毎晩チェックしてるんですけど・・・」との声を頂きましたので再開です。
9月は「がん制圧月間」10月は「乳がん月間」で、がん関連のイベント続きです。おかげさまで、患者会の代表としてあちこちから声を掛けていただき、参加しております。
「忙しい」とは心を亡くすことだそうですので、そう書きたくはないのですが・・・。時間が足りません!患者さんとの関わり、会の運営、行政への提言などやりたいことは次から次へ浮かびます。気持ちは燃えていても頭は一つ(働きが鈍い)身体も一つ(動きが鈍い)なので、なかなか思うように事は進みません。
でも幸いなことに、仲間がいます。
自分の体調が思わしくなくても他人を勇気づけている人、家族の病気に向き合いながら一緒に動いてくれる人、いつも穏やかな笑顔で癒してくれる人・・・多くの仲間が「おれんじの会」を共に盛り上げようとしてくれています。
この仲間のためにも、今夜病院のベッドで眠れない夜を過ごしている患者さんのためにも、心配しながら家にいる家族のためにも、半歩ずつでも前へ進んでいこうと思います。
乳がん検診~余命1ヶ月の花嫁検診車 松山へ~
2008年9月17日 8:14 PM
愛媛の地元民放あいテレビが「いのちのキャンペーン」を展開しています。
このキャンペーンに関連して乳がん検診が行われます。
特に若い女性を対象とした検診です。
詳しくは
http://www.itv-ehime.co.jp/lifecampaign/index.php をご覧ください。
いのちのリレー
2008年9月11日 8:35 PM
「リレーフォーライフ」というイベントが全国各地で開かれています。チームを作り交代で24時間歩き続けるイベントで、がんへの理解と支援を訴えるものです。
20年ほど前、アメリカで始まったこのイベントは、現在では全米5,000カ所で開催され400億円の寄付金を募るまでに成長しています。世界最大のチャリティイベントとも言われています。
日本でも、2年前から行われるようになりました。テレビでその様子をご覧になった方も多いかもしれません。
四国では、高知と徳島で10月に開催されます。
この開催に合わせて、高知の実行委員会からご案内がありました。詳しくはhttp://rfl-kochi.com/をご覧下さい。
このイベントの中で「ルミナリエ」というキャンドルを灯すセレモニーがあります。
日没前に灯を点し、夜通し会場を照らします。そのキャンドルを包むのが「ルミナリエバッグ」です。バッグには絵や文字を書くことができます。
「○○さんを讃えて」、「頑張るパパのために」、或いは「愛する○○を偲んで」など、いま病気と向き合っている人を励ましたり、残念ながら天国へ行ってしまった愛する人を偲ぶためのものです。
1袋500円で販売し、必要経費を除いた残りは日本対がん協会を通してがん撲滅のために使われます。
高知のルミナリエで会場を照らすルミナリエバッグを、14日のおれんじの会例会で用意します。
関心のある方はご協力ください。
緩和ケアについて考える
2008年9月9日 8:03 PM
「愛媛緩和ケアシンポジウム」が9月13日(土)に開かれます。
午後1時から、会場は四国がんセンターです。
愛媛緩和ケア研究会が開くもので、今年のテーマは「患者様が求める緩和ケアとは?ーがん対策基本法により愛媛はどう変わったか?どう変わっていけるのか?-」です。
四国がんセンターの谷水先生、愛媛新聞の早瀬さん、広島市議会議員でがん経験者の馬庭さん、そして私併せて4人が意見発表とディスカッションを行います。
国民の3人に1人の命を奪う病に対しての国家戦略である「がん対策基本法」。緩和ケアの充実を三本柱の一つとしています。基本法を受けて各都道府県が策定した推進計画の中でも、緩和ケアへの取り組みが盛り込まれています。ただ、その取り組み方は地域によって様々に濃淡があるのです。つまり、住んでいる地域によって充実したケアを受けられるところと、そうでないところの差が開いていく可能性ー危険性もあるのです。
愛媛はどうなのか?どうしていけばいいのか?を考えるシンポジウムです。
参加するには、愛媛緩和ケア研究会への入会(年会費3000円)が必要です。詳しくは事務局(ベテル病院内 089-925-5000)へお問い合わせください。