NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

学び合いサロン

2011年6月21日 11:16 PM

久しぶりに太陽が顔をのぞかせてくれた一日でした。

大学病院で月に一度開かれている「学び合いサロン」
あす22日は、おれんじの会副理事長の小野光則さんが話題提供します。

『がん治療の終了 ~患者と医療者の絆~』がテーマです。
自身の体験からのメッセージを語ります。

患者・家族、医療者、どなたでも自由に参加できます。

大学病院2号館地下1階泌尿器科カンファレンスルームで、午後6時からです。

 

「賢い患者になりましょう」

2011年6月19日 9:00 PM

「賢い患者になりましょう」
これは、大阪に事務局をおくNPO法人COML(コムル)が提唱した言葉です。

COMLとは、consumer organization for medicine and law(医療と法の消費者組織)という意味。
患者の主体的な医療への参加を呼び掛ける活動を続けてきた団体です。
詳しくはHP http://www.coml.gr.jp/ をご覧ください。

患者塾、電話相談、病院探検隊など先駆的な取り組みで、患者と医療との真の交流と患者中心の医療の実現を目指して活動を続けてきました。

私は10年以上前に活動を知り、事務所へお訪ねしてその取り組みについて話を聞かせていただいたことがあります。
中心になっていたのはステキな女性お二人でした。
代表の辻本好子さんと、事務局長の山口育子さん。
こういう活動が、いつか松山でもできればいいと願いつつ夢中になってお話をうかがったものでした。

その代表の辻本さんが、昨日胃がんのため亡くなりました。
62歳だったそうです。

HPの中には辻本さんによるブログがあり、ご自身の治療を通してみる医療や福祉の問題点などについて厳しい指摘などが綴られています。

多くのものを残してくださった辻本さん。
ありがとうございました。

 

がん対策に患者の声を

2011年6月17日 10:00 PM

きょうは東京で会議でした。

以前、このブログでも書いたとおり今年度から国のがん対策推進協議会委員になりました。
この3月まで、同じように患者・家族の立場で委員を務めた仲間からの引き継ぎの会議でした。

前期と後期の委員3人が入れ替わりました。
前期委員が取り組んできたこと、今後に託す思いなどを引き継ぎました。

この国の会議の委員は今期が3代目になります。
初代の患者委員には、いまも名前を語り継がれる人がいます。
三成さんという方は、会議途中に痛み止めを飲みながらも患者の声を伝え続けたと聞きます。

法規も医学知識も知らない私たちですが、がんを告知されたときの気持ち、先が見えなくて不安に震えた夜、治療と仕事の両立に悩んだ経験があるからこそ見えるものがあります。
先輩患者の耕してくれた道をしっかり進み、次の世代に引き継ぐ責任の重さを改めて肝に銘じた一日でした。

 

がんセンターサロンのお知らせ

2011年6月14日 9:54 PM

お知らせです。
四国がんセンターでは、患者と家族のためのサロンを毎月1回開催しています。

6月のサロンは16日(木)午後1時30分~午後3時30分
病院敷地内の宿泊施設 向日葵が会場です。

同じ病気に向き合った経験を持つピアサポーターが、ご一緒に話を聞かせていただきます。
今回は大腸がん、胃がん、乳がん、子宮頚がんの経験者がお待ちしています。

2時間開いています。
出入りは自由ですので、お気軽にご参加ください。
天気予報は雨。
雨の日は、ちょっとさびしくて不安になったりします。
短い時間でも、仲間と一緒に語り合えば少し気分が変わるかもしれません。
お待ちしています。

 

在宅医療をささえる

2011年6月13日 10:41 PM

きょうは、ベテル病院で開かれた在宅医療を考える勉強会に参加しました。

講師は、松山市内で在宅を中心に24時間対応の薬局を経営している中矢孝志さん。
担当している在宅の患者は500人を超え、その1割は厳しい段階に入ったがん患者だそうです。
病状によっては急な処方もあり得るため、365日24時間対応です。

勉強会に参加していたのは訪問看護師や医師など。
症状に応じて急に処方が変更されたとき、その情報を薬局と訪問看護ステーションがどう迅速に共有するか?
細かな対応をするため、薬剤師と訪問看護師がやり取りできる体制は?
煩雑な医療用麻薬の取り扱いをどうするか?
さまざまな意見が出されていました。

今回の勉強会の一番のテーマは、ネットワーク化。
在宅医療の資源がうまくつながることこそが、患者・家族の安心のもとになります。

こうした取り組みがますます広がることを願っています。

 

医師のことば

2011年6月12日 8:20 PM

母の病室で聞こえてきた医師のことばに心が温かくなりましたので、そのことをご紹介します。

数日前に入院してきた高齢の女性。
急な入院だったようで、環境が変わったことに順応できず精神的に少し混乱が起こっているようです。
「ここはどこでしょう?」
「家に帰りたいんですが」と繰り返し訴えています。

そこへ回診でやってきた医師。
患者:「帰りたいんです」
医師:「そうか、帰りたいですよね。いま、帰れるように準備してるからもう少し待てるかなぁ」
患者:「家がいいんです」
医師:「家は逃げないから、急がなくていいんじゃないの?」

頭ごなしに否定することなく、希望をもてるような言葉を選びながらの穏やかな話し方に、聞いているこちらまで心があたたかくなりました。

去年実施した「がん患者満足度調査」の中で、療養生活の不安や辛さを解消するものの第2位は、主治医の言葉と態度でした。
(第1位は家族の言葉と態度)

 

子宮頚がん検診へ

2011年6月11日 9:34 PM

きょうは、地元金融機関の愛媛銀行従業員組合のセミナーで子宮頚がん検診について話してきました。

愛媛銀行では、今年4月から、健康保険組合の被保険者と被扶養配偶者で30歳未満の女性を対象に、子宮頚がん検診の費用補助を始めました。

その取り組みの一環として、経験者である私の話を聞いてもらうことになったのです。

各支店から参加した約70人の女性は、とても熱心に話を聞いてくださいました。
子宮頚がんの理解と、検診受診につながることを願っています。

実は、この検診費用補助は、去年のリレーフォーライフがキッカケで実現したものです。

愛媛銀行は、リレーフォーライフをさまざまな形で支援してくださいました。
その話し合いの中で、若い女性には子宮頚がん検診が重要だという事をお伝えしたところ、早速検討が始まり今年度の実施につながったわけです。
迅速な対応に心から敬意を表します。

このような動きが、県内の企業に広がってくれるよう活動を続けたいと思います。

 

女性特有のがん無料検診

2011年6月9日 8:48 PM

ついに届きました。
「乳がん検診 無料クーポン」が!
45歳のプレゼントです。

これは、国が実施している女性特有のがん検診推進事業として行われているものです。
乳がんについては、40歳から60歳まで5歳刻み。
子宮頚がんについては、20歳から40歳まで5歳刻み。
それぞれの年齢に達した女性に、無料で検診が受けられるクーポン券を送る取り組みです。

平成21年度から始まったこの事業。
受診率の向上につなげようと、今年度も70億を超える予算が充てられています。

乳がん検診をめぐっては、少し前に民放のドキュメンタリーで20代の乳がん患者が取り上げられ、それを見た若い女性が検診に詰めかけた騒動がありました。
その後、若い女性にはマンモグラフィを使った検診は無効であるという情報が伝わり、騒動は収まりました。

検診にはどういう意味があるのか?
得られる利益と不利益は何なのか?
科学的に考えて、妥当なのか?
冷静に考えてみる必要があります。

もっといえば、自分のカラダにどう向き合うのか?
その事を考えることこそが最も大事だと思います。

それにしても…
松山市から届いた無料クーポンの「お知らせ」、なんだかなぁ。
文字ばかり多くてインパクトに欠けます。
受診してほしい!という熱意が感じられないんだなぁ。
残念!

 

佐賀へ

2011年6月8日 8:41 PM

佐賀、伊万里へ行ってきました。
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焼き物で知られる伊万里。
駅近くの道路沿いに、こんなものが!!
構図の関係で巨大に写っていますが、実際は50センチくらいだったでしょうか。
さすが伊万里焼の街。

松山から飛行機で福岡まで1時間。
そこから高速バスで伊万里まで2時間。
日帰りは、さすがにちょっと疲れました…。
おやすみなさい。

 

総会

2011年6月5日 8:28 PM

きょうはおれんじの会総会でした。
昨年度の事業や会計の報告、今年度の計画などが無事承認されました。

後半では、ゴスペルのミニライブを楽しみました。
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去年、リレーフォーライフの会場でも歌ってくださったチェスナッツラバーズのみなさんの迫力満点のライブに、最初はちょっと戸惑っていた参加者も、次第に手拍子などをして楽しんでいたようでした。

きょう歌ってくださった1曲。
タイトルは『Lean on me』

 私はここにいる 心配はいらない
 君の涙が私には見える
 君が呼ぶならば、私は急いで君の側に行こう
 君が落ちてゆこうとするとき
 つかんでくれる友達がきっといる
 この私の肩に 君は寄りかかっていいんだよ

おれんじの会が、悩み苦しむ患者さんやご家族の「寄りかかる肩」になれるよう、今年も新しい歩みを始めます。

 

 
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