NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

大学病院学び合いサロン

2012年6月16日 9:41 PM

きょうは日帰りで和歌山へ行ってきました。
街の中心部には、和歌山城。
とても美しい風景で、写真をと思ったのですが…強い風雨で断念でしました。
生まれて初めての和歌山だったのに、残念。

さて、愛媛大学病院で月に一度開かれている「学び合いサロン」のご案内です。

医療者と患者・家族が一つのテーマをもとに学び合う場です。

次回は今月20日(水)午後6時から
附属病院2号館地下1階 泌尿器科カンファレンスルーム

腫瘍センター長 薬師神芳洋先生から『新薬ー特に分子標的治療薬といわれる薬の功罪』と題しての講演と意見交換が行われます。

がん患者、家族、医療者であればどなたでも参加できます。

 

13年前の記憶

2012年6月14日 9:45 PM

小さな子どもが脳死判定を受け、臓器提供のための手続きに入ったというニュースが流れています。
ご家族は「息子を誇りに思っている」というコメントを出したそうです。

このニュースを聴いて、13年前のことを思い出しました。

わたしが手術を受けた年、1999年のクリスマス。
アメリカで心臓の移植手術を受ける女性のことを知りました。
多額の費用が必要とのことで、わずかばかり寄附をしました。

渡米から待機、手術、回復へ至るまでのすべてが、本人と支援者によってWEBで報告されていました。
移植後には一時厳しい状況に陥りましたが、その後持ち直し無事帰国したところでWEBによる報告は閉じられました。

当時がんの治療を続けていたわたしは、日本で十分な治療を受けられていることに改めて感謝すると共に、費用の心配をしながら海外へ行って治療を受けなければならない患者がいることに胸が痛みました。

あの移植を受けた女性は、その後どうしているのでしょう。
きっと元気になって、どこかで笑顔で暮らしている…そう信じます。

あす移植手術を受けるすべての子どもたちが、いのちを受け継いで元気に成長してくれるように祈ります。
治療に関わるすべての医療者のためにも、祈ります。

 

大分にて

2012年6月12日 10:08 PM

2泊 3日の大分出張から戻りました。

初日は、駅から最寄りのコンビニまでが徒歩20分!と聞き、昼食は断念。
二日目は、しっかり時間を計算して大分駅で昼食を確保しました。

頼んだのは「豊後定食」
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まん中にあるのは”とり天”。鶏胸肉の天ぷらです。
ポン酢につけていただきます。

右下にあるのが”だんご汁”
中には、だんごと麺の中間のようなものが入っています。

これがおいしかった~!
ゆず胡椒を入れると、一層美味でした。
二日分の満足感を味わいました♪

そしてJRで移動です。
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ミッキーマウスが並んだような客席。
ちょっと楽しい気分になります。
JR九州の車両は、新幹線に限らず在来線もどれもオシャレで、長距離の移動も楽に感じられます。

さあ、今夜は早目に休んで疲れを取って、また明日から頑張ります!

 

不安

2012年6月11日 11:00 PM

来週治療を受ける方からのご相談です。
不安で仕方がない、もし思いのほか進行していたらどうしよう?
考えても仕方ないとわかっているけれど、どうしても悪く考えてしまう。

多くの患者さんやご家族が同じ思いを抱きます。

わたしもそうでした。

診断されたのは6月はじめ。ちょうどこの季節でした。
最悪の状態を想像し、それを打ち消すことの繰り返しでした。
科学的根拠に基づいた知識のなさが、不安を強めていました。
もし、あのときもっと知識があれば苦しまずに済んだかもしれません。

でも、知識が頭に入るのにも時期があります。
ご相談くださった方にとっては、いまはその時期ではなさそうです。

「そうですね。不安ですね。わたしもそうでしたよ」
そう繰り返し、電話を切りました。
何もできないことが申し訳ないのですが、いまはただ聞き続けることが、同じ経験者としてできることだと思っています。
一日も早い回復を祈りながら。

 

在宅緩和ケア

2012年6月9日 11:08 PM

これからのがん医療を考えるときに、自宅での療養をいかに支えていくかが大きな課題といわれています。

期待されるのは、地域の医療資源。
特に開業医がかかりつけ医として深く関わることが期待されています。

松山市では、開業医を対象として緩和ケアの研修が行われていて、昨日は特別に参加させていただきました。

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痛みの評価、薬の選択、そのほかの治療法も含め、いかに患者や家族の苦痛を緩和していくかについて議論が行われました。

現在受け持っている難しいケースについて、他の医師からアドバイスを受ける場面もありました。

知識や技術の習得もさることながら、この研修をキッカケにネットワークができて、お互いに情報交換などができることも目的としているそうです。
これからも月に1回のペースで計画されています。

一日の外来診察が終わったあと夜遅くまで熱心に議論する医師たちの姿に、希望を見出した思いでした。

 

がん対策推進基本計画 閣議決定

2012年6月8日 10:04 PM

国の『がん対策推進基本計画』の変更案が、きょう閣議決定されました。

詳細は、厚労省の発表資料 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002bp3v.html をご覧ください。

小児がん対策や、働き盛り世代の患者への対策などが新たに盛り込まれました。

国の計画を受けて、都道府県ごとの計画もこれから見直しが始まります。

例えば、鹿児島では見直しのために患者・家族の声を聞く意識調査を実施すると聞いています。

愛媛では、2010年に「がん患者満足度調査」を実施しています。
512人の患者さんから寄せられた声を参考に、新しい計画を検討していかなければなりません。

今年は、がん対策の一つの節目の年にあたります。

 

21年間病気に向き合うということ

2012年6月6日 9:40 PM

寛仁親王が亡くなられました。

報道によれば、最初にがんが見つかったのは21年前。
この間に16回の手術を受けられたそうです。

そういえば、わたしが入院していた13年前、寛仁親王が自分の病気について書かれた手記のようなものを読んだ記憶があります。
手術直後に、体力が衰えてはいけないからと病院の階段を昇り降りしていて医師に叱られたとか、ともかく前向きな姿が描かれていました。

治療のために声を失ってからは、人工喉頭を使って話をなさっていたということです。
同じ状況にある患者さんたちには、大きな希望だったことと思います。

ご冥福をお祈りします。

 

診察室にて

2012年6月5日 10:29 PM

友人の診察に同行した大学病院での出来事。

診察室に入り名前と立場を伝え同席について尋ねたところ、医師はさっと立ちあがり名札を示して「医師の※※です。患者さんがよければ問題ありません。よろしくお願いします」と言ってくださいました。

海外のドラマなどでは見たことのある風景ですが、日本では初めての経験です。
ドラマだとここで握手するところだけど…、さすがにそれはやめておきました。

患者とのやり取りも見事でした。
丁寧な説明、質問できる雰囲気作り、患者の意思の尊重…
どうすれば、こういう態度を身につけられるのか?
どんな思いがあるのか?
機会があれば是非訊いてみたいと思っています。
こんな医師もいるんだなぁと嬉しくなった出来事でした。

 

愛媛緩和ケア研究会 市民公開講座

2012年6月4日 8:49 PM

新聞に掲載されている「きょうの運勢」
9月生まれのわたしは「週初めから調子良し」だそうです。
占いを信じるほうではないけれど、そう言われると嬉しい♪

さて、愛媛緩和ケア研究会が主催する市民公開講座のご案内です。

6月16日(土)午後1時40分~午後4時まで
松山市のひめぎんホール サブホール

記念講演講師は、青木新門さんです。
映画「おくりびと」の制作モチーフとなった「納棺夫日記」の著者である青木さんが、『いのちのバトンタッチ~映画「おくりびと」に寄せて~』と題して講演します。

また、自宅で母親を看取った家族の体験談も予定されています。

参加は無料です。

 

総会

2012年6月3日 9:23 PM

きょうは、おれんじの会総会でした。

この日を迎えるまで、事務局長は仕事の合間を縫っての資料作りが続きました。
会報作成を手伝ってくださった方や、理事の協力でなんとか開催に漕ぎ着けました。

事業や収支に関してすべての事案が承認され、無事終了しました。

総会に続いて、お楽しみのハンドベルミニコンサートです。
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松山東雲中学・高等学校のハンドベル部のみなさんの演奏です。

クラシックや日本の曲が演奏されました。

当然演奏だけで歌詞はないのですから、直接のメッセージがあったわけではないのですが、参加していた会員の中には涙を拭う姿も…。
こころを癒す何かがあったのですね。

生徒のみなさんは、がん患者や家族の前で演奏するということで普段と違う緊張をし、準備をしてくださったと聞きました。
その思いがわたしたちに伝わったんだと思います。

思いを込めた演奏をありがとうございました!

おれんじの会は活動を始めて5年目に入ります。
これからも、ひとりでも多くの仲間の支えになれるよう歩み続けていきます。

 

 
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