がん教育
2014年8月6日 10:37 PM
きょうは、愛媛県がん教育推進協議会に委員として出席しました。
これは、今年度の国の「がんの教育総合支援事業」のモデル事業に
愛媛県が参加することを受けて開催されたものです。
(国の事業については http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/07/__icsFiles/afieldfile/2014/07/09/1349621_1.pdf)
がんという病気に対して正しい知識をもつこと。
がん患者に対して、正しい認識をすること。
そして、いのちの大切さを学ぶこと。
この3つを目指して、がん教育の在り方を探るためのモデル事業です。
今年の秋から、県内8つの学校で具体的な取り組みが始まる予定です。
がんにならないように生活習慣を見直したり
検診を受けるようにすることを学ぶのも大事ですが
「避ける」「恐れる」のではなく
「備える」ことも大事です。
もしも自分自身や家族ががんに罹患したときに
その厳しい状況の中で、自分らしく病気に向き合っていく力を身に着けることこそ
大事だと、わたしは考えています。
この事業では、医師や看護師など専門家だけでなく
がん患者・経験者も学校へ出向き、自身の経験を語ることが提案されています。
わたしたちのメッセージをどう届けるか、これから考えていきたいと思います。
七夕サロン
2014年8月5日 10:00 PM
雨の続く四国。
しばらく青空を見ていません。
そんな中迎える七夕。
松山では1か月遅れ、8月7日が七夕で、
街のあちこちで笹飾りが雨に濡れています。
町なかサロンでは、「七夕サロン」と題して特別企画を実施します。
あす(6日)は夜のサロンです。
仕事や病院の付き添いなどで、昼間サロンへ来ることが難しい方に立ち寄っていただけるよう
夜6時30分~8時30分までの開催です。
アロマアドバイザーのミニレクチャーもあります。
7日(木)は13時~15時。
この日は、小さな子ども連れでも参加していただけるよう
子ども向けプログラムも準備しています。
絵本、紙芝居など、元保育士のピアサポーターが対応します。
また、小学生のころに母親ががんの治療を受けていた女性も参加します。
現在大学で保育を学んでいる女性が、自分の経験から
親の病気をどんなふうに受け止めるのかを一緒に考える予定です。
予報では天の川は望めそうにありませんが
ひととき、仲間と一緒におしゃべりしてみませんか?
お気軽にお立ち寄りください!
チェロの響き
2014年8月3日 9:52 PM
台風の影響で大雨が続いた四国。
ふだん雨の少ない松山も、ここ数日でまとまった雨になりました。
どうにか例会が始まるころにやんでほしいと思っていたところ、ちょうど曇り空になりました。
きょうは、おれんじの会の70回を超える例会で初の試み。
プロの音楽家によるミニコンサートでした。
Quartet Explloce のみなさんです。
若手のチェリスト4人で構成されています。
クラシックの他、「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレー
ピアソラの「リベルタンゴ」など耳馴染みの曲を披露してくださいました。
途中には楽器の解説もあり
楽しい時間を過ごすことができました。
全国6か所を回るコンサートツアーの途中で
あすの松山公演(4日19時~ いよてつ高島屋)を前にボランティアでの特別コンサートでした。
Explloce のみなさん、本当にありがとうございました!
今回の特別企画実現には、NPO法人アン・ディ・ムジーク愛媛のみなさんに大変お世話になりました。
ありがとうございました。
プロの生演奏を!
2014年7月29日 12:09 PM
きょうも個人的な話題からで恐縮です。
嬉しくて書かずにいられないもので…。
夏の高校野球愛媛県大会。
わが母校は奇跡の快進撃を続け、ついに決勝戦進出です!
60数年ぶりの快挙に、卒業生は大騒ぎ。
昨日の夜はメールが飛び交い、早くも甲子園や寄附の話題まで。
後輩たちよ、がんばっていきまっしょい!!
さて・・・気持ちを落ち着かせて本題です。
次の日曜はおれんじの会の例会です。
今回は初の企画、プロのチェロ演奏家をお招きしてのミニコンサートです。
エクスプローチェのみなさんです。
ご覧のとおりの若手演奏家。
耳馴染みのあるクラシックや映画音楽を演奏してくださいます。
愛媛で「本物の音楽を」と活動しているNPO法人アン・ディ・ムジーク愛媛のご協力で
実現しました。
治療中で長時間のコンサートは無理だったり
気分転換にちょっと音楽を聴きたいという方、どうぞお気軽にお越しください。
8月3日(日)午後1時30分~ 30分程度の予定です。
松山市味酒町の愛媛県総合保健協会が会場です。
がん患者、ご家族など病気に向き合っている方であれば入場は無料です。
詳しくはトップページのチラシをご覧ください。
一般の方は、4日(月)19時~ いよてつ高島屋で開かれるコンサートをお楽しみください。
「がんばって」
2014年7月23日 10:11 PM
きょうは大暑。
暦通りの厳しい暑さのなか、高校野球県大会が行われています。
わが母校、きょうシード校を破る金星をあげました!
もしかしたら…と夢は広がります。
さて、きょうは市立宇和島病院でのサロンに参加してきました。
治療の辛さと今後の不安を訴える患者さんに
少し先を行く仲間が声をかけます。
「がんばってって言ったらいかんかもしれんけど
でも、やっぱり、がんばってね」
患者に「がんばれ」は禁句というのはよく知られたことです。
でも、これ以上がんばれない辛さを経験した仲間からかけられる言葉なら
素直に受け入れられることもあります。
15年前治療を始めた時にこんな場所があったらどんなに励まされただろうかと思いながら
やり取りを聞かせていただきました。
市立宇和島病院のサロンは
毎月第4水曜の13:30~15:30まで、病院1階の栄養相談室で開かれています。
お気軽にお越しください。
「痛い」と伝えられますか?
2014年7月18日 9:56 AM
どこかからチラッと蝉の声が聞こえました。
梅雨明けの発表はないものの、ここのところ薄曇りの蒸し暑い日が続き
蝉もどうしたものか迷っているのかもしれません。
さて、今年10月3日から5日まで
日本緩和医療薬学会年会が松山市で開催されます。
この中の市民公開講座の運営を、わたしどもおれんじの会が担当させていただきます。
テーマは「がんと向き合う人のために ~「痛い」を伝えるとき~」としました。
体やこころの痛みを和らげることが、がん治療において重要だといわれて久しいのですが
実際には、まだまだ多くの患者・家族が痛みを抱えたままです。
どうすれば、わたしたちは上手く伝えられるのか?
医療者は、どうすれば汲み取ることができるのか?
当事者、医療者がディスカッションします。
詳しくは http://www.convention-w.jp/kanwa/open.html をご覧ください。
ピアサポート研修
2014年7月16日 12:29 PM
松山は晴れて真夏のような暑さです。
日差しを受けて、庭の雑草はより勢いを増しています…。
先週末12日と13日の2日間、ピアサポート研修を開催しました。
患者や家族として病気に向き合った経験のある人が
他の患者や家族=仲間(ピア)を支援するための基礎知識を学ぶ研修です。
今回は7人の方が参加してくださいました。
「ピアサポートとは何か?」「がんの基礎知識」
「専門職とピアサポートとの連携」などについて学び
さらに、よりよいコミュニケーションについて、ロールプレイなどを実践しました。
病気に向き合っている患者さんやご家族への対応は、繊細な配慮が必要です。
サポートする側のちょっとした態度、言葉、提供する情報が
相手の療養生活を左右しかねません。
でも、家族にも友人にも医療者にも話せないしんどさや不安を
似たような経験をしたからこそ「共感」できるのがピアサポーターの存在意義です。
わずかな時間の学びで、ようやくスタートラインに着いたところです。
これから更に共に学び、よりよい活動に繋げていきたいと思います。
手術記念日のメール
2014年7月15日 9:49 PM
W杯が終わりました。
睡眠不足は解消されますが、少し寂しいです…。
昨日7月14日は、わたしの手術記念日でした。
もう15年も経つのですが、毎年この日にメールをくださる方があります。
今年のメールには
「何より、あなたが元気に今を生きている事に感謝!」と書いてありました。
遠く離れていても、こうして思ってくれている存在があることは
大きな力を与えてくれます。
寄り添うということは、
物理的に近くにいることや、具体的な支援をすることだけではないと思います。
真実に相手のことを思い続けること。
そういう寄り添い方もあるのだと思います。
果たして自分は出来ているのか?
問い掛けてみる一日でした。
手のぬくもり
2014年7月12日 9:08 PM
おれんじの会では、きょうとあすの2日間「ピアサポート研修」を開催しています。
患者や家族として病気に向き合った経験があり
ピア(仲間)として、サポート活動をしてみようと考えている方対象です。
2日間合計12時間、座学とロールプレイを通して基礎知識を身に着けていただきます。
詳細は、あすご報告します。
一方、町なかサロンでは、あす「マッサージのコツを学ぶサロン」を開きます。
鍼灸マッサージ師の永吉裕子さんが講師です。
自分のために、親しい人のために
簡単にできるマッサージのコツを学びます。
手のぬくもりがどれほどあたたかいか
そのぬくもりは体だけでなく、心も癒してくれることを体験していただきたいと思います。
13時から15時までの予定です。
まだ定員に余裕がありますのでお気軽にお越しください。
住み慣れた地域の医療資源は?
2014年7月8日 4:39 PM
大きな台風が近づいています。
沖縄の知り合いの家では、庭のバナナの木が風で倒れたそうです。
(自宅にバナナの木があることも驚きですが…)
沖縄の病院では休診になっているところがほとんどとか。
手術や治療を予定していた患者さんやご家族の不安は大きいことと思います。
早く雨や風が収まってくれるよう祈るばかりです。
さて、先日のおれんじの会例会は
「変わる医療制度 病院から在宅へ どう備える?」がテーマでした。
講師の、松山市医師会 亀井敏光先生から
備えの一つとして、自宅近くの医療資源を調べてみることについて提案がありました。
在宅診療をしてくれる医療機関がどこにあるのか?
医療・福祉・生活など総合的に支援してくれる地域包括支援センターがどこにあるのか?
とりあえず、この2つの情報を調べてみることです。
例えば、松山市内に住んでいる場合
松山市医師会のHPで、中学校校区ごとの医療機関の情報を検索することができます。
「とりあえず大病院で診てもらいたい」という考え方は
今後通用しない時代がやってきそうです。
近所で、なんでも気軽に相談できて、必要に応じて専門医療機関を紹介してくれる
「かかりつけ医」を持っておくことが重要になってくるでしょう。
そのために、まずは住み慣れた地域の医療資源に目を向けてみることから
始めてみてはどうでしょうか?