NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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らしく、働く

2015年7月5日 10:18 PM

きょうは九州、小倉へ行ってきました。

産業医科大学で開かれていた「第20回日本看護福祉学会学術集会」で

がん就労者支援をテーマにしたセッションに登壇させていただきました。

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産業医、産業保健師、病院の看護師、そしてわたしが患者の立場から

仕事と治療の両立のための支援に必要なことについて発言し

会場の参加者と一緒にディスカッションを行いました。

 

国のがん対策推進基本計画に、「就労を含めた社会的問題」への取り組みが明記され

このようなテーマでの議論が活発になってきたことを感じます。

 

仕事を考えることは、生き方を考えることにつながります。

がんという病気を得てから仕事について考えるときには

一層深く考えることになります。

 

仕事を続ける場合も、新たな仕事を探す場合も

”らしく、働く”ことが大事。

この言葉は、厚生労働省のがんと就労の検討会の報告書に書かれているフレーズです。

 

場合によっては、仕事を辞める選択もあると思います。

それも含め、その人らしくいられるように

医療者だけでなく、さまざまな立場からの支援を期待するものです。

 

学会での議論が、5年後の患者への具体的な支援に確実に繋がりますように。

 

わたしたちの町なかサロンでは

毎月1回、就労支援セミナーを開催しています。

今月は25日(土)13時~15時

産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格を持つ

わたしたちの仲間が、ご一緒に考えさせていただきます。

お気軽にご参加ください。

 

 

 

国のがん対策は誰のためのもの?

2015年6月20日 9:27 PM

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きょうの横浜は快晴。

緩和医療学会学術集会の二日目です。

ゆっくりポスター会場を回りました。

 

新しい薬剤に関するものや、副作用対策などと並んで

認知症のがん患者の痛みの計測や、在宅療養の課題、

就労など社会的問題への対応など、多様なテーマが取り上げられていました。

 

学会ですから、医療者の取り組みであり、医療現場で取り組まれる事ではありますが

患者団体としての活動のヒントにつながる学びもあり

得るものの大きな2日間でした。

 

さて、あすは、おれんじの会のNPO法人としての総会です。

特別講演は『国のがん対策 ~過去、現在、未来へと~』と題して

医師で、元厚労省官僚の林昇甫先生をお招きします。

 

国のがん対策も、学会で発表される研究成果も

医療者や行政のものではありません。

わたしたち患者、家族を含む国民のためのものです。

 

どんな対策が取られ、これから何が変わろうとしているのか?

わたしたちは、どう関わっていくのか?

そうしたお話を聞く機会です。

 

講演は、どなたでも参加できます。

あす(21日)午後2時~ 愛媛県総合保健協会

ご参加をお待ちしています。

 

 

 

 

緩和医療学会

2015年6月18日 10:33 PM

出張が続いています。

先週は秋田~愛知~東京~福島を回りました。

その間、一滴の雨にもあたらず、晴れ女だ!と喜んでいたのですが…

今週火曜の東京からの帰りに、松山空港濃霧のため羽田へ引き返すという

どんでん返し(?)が待っていました。

自然だけはどうしようもないものです。

 

さて、あすから横浜で

第20回 日本緩和医療学会学術集会が開かれます。

http://jspm2015.umin.jp/

 

初日の朝一番のセッション

「ガチンコ勝負 どうすれば患者家族から苦痛やつらさを訴えてもらえる医療者になれるか」に

登壇させていただきます。

 

たくさんの仲間が、つらさを訴えられずに苦しんだこと。

逆に、医療者と十分に語り合い自分らしく過ごせた例。

こうした患者、家族の声をお伝えし、ディスカッションしてきます。

 

 

 

 

 

 

 

「がん登録」ってなに?

2015年6月8日 10:41 PM

きょうは秋田県横手市へ。

残念ながら、やきそばは食べられませんでしたが

稲庭うどんを使ったパスタをいただきました。

地元のおいしいものは、出張の疲れを癒してくれます。

 

さて、町なかサロンでの「夜の勉強会」のご案内です。

11日(木)午後7時~ がん登録についての勉強会を開きます。

 

来年1月から「全国がん登録制度」が始まります。

どんな情報が登録されて、それは何に活かされるのか?

基礎知識を学びます。

 

事前申し込みは必要ありません。

お気軽にお立ち寄りください。

 

 

 

”見送る”ということ

2015年6月7日 8:40 PM

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ひさびさの食べ物写真。

秋田空港で食べた「きりたんぽラーメン」です。

やはり地元で食べるとおいしい…気がします。

あすは横手へ行きますので、横手やきそばが食べられるかな?

 

さて、地元での活動の報告です。

先週金曜は、八幡浜市で在宅緩和ケアの症例検討会に参加しました。

1つの症例をもとに、関わった医師、看護師、ケアマネージャーそれぞれが報告を行い

痛み止めの使い方、症状への対処法、精神的ケアなどについて意見交換を行います。

 

開業の先生方の診療が終わって、午後7時からの開催。

約1時間30分、活発な議論が続きました。

 

個人情報ですので、詳細は書きませんが

松山の総合病院でがん治療を受け、その後自宅へ戻って

家族に看取られて旅立ったケースが取り上げられました。

 

印象的だったのは、後日ケアマネージャーがご遺族から聞いたという言葉です。

 

「大変なときもあったけど、自分が見送ったという達成感がある」

 

病院だと、どうしてもケアの中心は医療者になります。

しかし、自宅だと家族が中心。

能動的に”見送った”という実感を得られるということかもしれません。

 

愛媛県内では、こうした在宅での緩和ケアの症例検討会が

八幡浜の他にも、大洲、今治、松山で開催されています。

 

わたしたちの町なかサロンでも

月2回、原則第2、第4金曜の午後に看護師の医療相談を行っていて、

在宅医療についての相談もお受けしています。

お気軽にご利用ください。

 

住んでいる地域に関わらず、望む場所で治療を受けながら過ごせること。

それが当たり前の社会になってほしいものです。

 

 

 

 

 

がん対策加速化プラン

2015年6月2日 11:07 PM

九州で梅雨入り。

いよいよ雨の季節です。

 

昨日は、厚生労働省が主催する『がんサミット』に参加しました。

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この場で、塩崎厚生労働大臣から、

年内に「がん対策加速化プラン」を策定することがが発表されました。

”避けられるがんを防ぐ”ことを目指し、

「予防」「治療・研究」「共生」を3つの柱に取り組んでいくとのこと。

 

また、この場では、患者の代表として

グループネクサスジャパン理事長の天野慎介さんも基調講演をしました。

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命をつなぐこと、そのために出来ること、すべきことについて

力強いメッセージが語られました。

 

がん対策基本法制定から10年。

わたしたち患者、家族も自分たちの問題をしっかり考え

医療者や行政担当者と共に、

よりよいがん対策を目指して役割を果たしていくことが求められています。

 

 

がんを見つける

2015年5月29日 12:51 PM

鹿児島県 口永良部島で噴火したというニュースが伝えられています。

専門家の解説によれば「日本全体で火山活動が活発になっている」のだそうです。

正しく恐れる、ことが必要なのだと思います。

 

さて、昨日から有名人の訃報が相次いでいます。

俳優の今井雅之さんが大腸がんで、漫才師の今いくよさんが胃がんで亡くなられました。

ご冥福をお祈りします。

 

一連の報道で少し気になるのは

「なぜ、早期発見できなかったのか?」というコメントです。

早期発見できなかったことを疑問、あるいは責めているような言葉に聞こえなくもありません。

実は、これは、わたしたち患者にしばしば向けられる言葉でもあります。

 

大腸がんも胃がんも、わたしが罹患した子宮頸がんも、検診が死亡率を下げるとして

国が指針を示しています。

各自治体や職場での検診が勧められています。

例えば、松山市のHPには https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/iryo/zukuri/gankenshin.html

このような案内が出ています。

 

検診を受けて早期発見、早期治療につながるのが最善なのはもちろんですが

検診も万全ではなく、

また、何らかの事情で検診を受けられないこともあって

早期発見ができないケースがあります。

部位によっては、検診方法が確立していないタイプや

早期発見が極めて難しいタイプもあります。

 

わたしたちがご相談をお受けするときに

「もっとはやく見つければよかったのに…」とご自分を責める方があります。

わたしも同じ後悔をした者として、その気持ちはわかりますが

「見つかった時が、ご自分にとっての一番早い時期ですから

 これからの事を考えていきませんか?」とお話しさせていただいています。

 

正しく恐れて、備えをする。

しかし、そこには限界があることも知っておく。

そして問題が起こったときに、そこから最善を尽くしていくこと。

これが重要だと思っています。

 

 

大洲でのサロン開催します

2015年5月26日 11:02 PM

暑い一日でした。

松山での最高気温は28℃を超えたそうです。

今年初めて扇風機を使いました…。

 

さて、28日(木)に大洲市の喜多医師会病院で3回目のサロンを開催します。

2月、3月どちらも悪天候でしたが、今回は大丈夫なようです。

むしろ暑さが心配なくらいです。

 

午後2時30分~午後4時まで 病院2階の健診センターが会場です。

時間内の出入りは自由、参加は無料です。

ピアサポーターが一緒にお話をさせていただきます。

お気軽にお越しください!

 

 

 

 

 

 

治験について考えよう!

2015年5月25日 9:20 PM

町なかサロンでは、今年度から「夜の勉強会」を定期的に開催する予定です。

テーマを絞って、専門家に講演していただいたうえで

参加者でディスカッションをします。

大勢が参加する「講演会」では、なかなか質問できないようなことも

しっかりじっくり質問しながら、みんなで一緒に考えられればいいなと思っています。

 

早速、27日(水)に第一弾として「治験」を取り上げます。

治験とは何か?

どういう仕組みなのか?

基礎知識を学びます。

 

講師は、四国がんセンター臨床試験支援室 治験コーディネーターの

永井千絵さんです。

 

5月27日(水)午後6時30分~午後7時30分

会場は町なかサロンです。

事前申し込みは必要ありません。

参加無料、お気軽にお越しください。

 

夜の勉強会、次回は6月11日(木)に「がん登録」を取り上げる予定です。

詳細が決まりましたら、このHPでご案内いたします。

 

リレー・フォー・ライフ・ジャパン2015えひめ 開催決定!

2015年5月23日 8:26 PM

がん患者と家族を支援するイベント「リレー・フォー・ライフ」の季節を迎えました。

きょう、あすは和歌山で開かれています。

このほか、今年は全国で40か所以上で開催される予定です。

 

松山での開催は、今年6回目を迎えます。

今年10月17日(土)~18日(日)、例年通り城山公園で開催します。

 

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写真は、去年の会場でのルミナリエメッセージです。

 

今年のテーマは「標(しるべ) ~つなごう この24時間を次の24時間へ~」としました。

暗闇を行く患者さんやご家族の標の一つになれるように、

また運営に関わる私たちが、標=原点を見つめなおして準備をすることへの

願いを込めました。

 

これから、このブログでも折に触れて準備の様子をご紹介します。

 

 
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