NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

晴れたり曇ったり

2010年7月18日 10:22 PM

梅雨明けして、久しぶりに洗濯機のフル稼働!
スッキリ乾いた洗濯物の香りは幸せな気分にしてくれます。

忙しさを言い訳に、必要な定期検査を怠っています。
眼科もその一つ。
網膜裂孔という既往歴があるので、本当は半年に一度の検査が必要なのですがキャンセルして5カ月。
マ、マズイ。
昨日久しぶりに受診してきました。
幸い異常なし。
気分は晴れマーク☀

そしてきょうは、ある集まりで私の経験をお話してきました。
当時の日記の一部を披露しながら心の変化を中心にお話をしました。
正直、疲れました…。
11年経っていても、あの時のどうしようもない不安や恐怖が日記の中から甦ってきます。
そんなわけで、ちょっと曇り☁

夜、相談の電話。
一度ご相談をいただいた方から、再度のご相談でした。
「この前に相談の電話をしてゆっくり話を聞いてもらってから食欲が戻って夜も眠れるようになりました~」という嬉しい一言をいただきました。
また気分は☀

 

ふつうの暮らし

2010年7月17日 10:32 PM

毎週続いている出張の疲れが取れません。

しんどいなぁ。
一日でいいから、何にも考えずに寝てられたらなぁ。
休みたいなぁ。

でも…。
11年前、病院のベッドで何を考えていたっけ?

仕事がしたい。
スーパーに買い物に行って食事を作りたい。
洗濯して、掃除して、夜になったら疲れ果てて眠りたい。
ただ、ふつうの暮らしがしたい。

与えられているものをひとつずつ数えてみれば…
感謝、感謝です。

 

いのち

2010年7月16日 10:02 PM

昨日福岡で講演後、大阪へ回って一泊。
きょうは、関西学院大学で死生学を教えていらっしゃる藤井美和先生の講演を聴いて帰ってきました。

藤井先生は、授業の中で学生に「一人称の死」つまり自分自身の死を疑似体験するワークショップを行っています。

小さなカードに、自分が大切だと思っているものや人などを書き出します。
携帯、お金、アルバム、親、友人、感謝する思い、信仰、思いやり…などさまざまなものが並びます。
そこで、若くしてがんで亡くなった人の日記の朗読が始まり、病気が進む段階に合わせて、学生に、大切なものを書いたカードを1枚ずつ破り捨てさせます。
そして最後、日記の最後の場面で、学生の手元からカードは全てなくなってしまうという設定です。

学生たちは、疑似体験とはいえ厳しく自分を見つめなおす作業の中でさまざまな事を学びとっていくそうです。

大切なものはなんでしょう?
いのちとは何でしょう?
生きるとは、死ぬとは?
私も改めて考える機会を得た講演会でした。

帰りついて夜のニュースをみると、あすから施行される「改正臓器移植法」のことが伝えられていました。
いのちについて、多くの人が向き合うキッカケになるといいのですが。

 

手術記念日

2010年7月14日 11:04 PM

きょうは新居浜市へ行ってきました。
新居浜市保健センターが主催する「ヒーリングコンサート」の第一部でお話をさせていただきました。
メインは地元出身のピアニストの方のコンサートで、雨にもかかわらず500人の会場はほぼ満席でした!
コンサート前の私の話にも、うなずきながら聞いてくださる方の姿も見えました。
その場で検診の申し込みをしてくださった方もあったようで、少しは役目を果たせたかな、と思っています。

さて、きょう7月14日は、私の手術記念日です。
11年前1999年のきょう、子宮を摘出する手術を受けました。

夜になって痛み止めが切れて、ずいぶん辛い思いをしました。
「もう痛み止めは出せないんですよ。少しは我慢してくださいね!」と仁王立ちになった看護師さんから叱られた記憶が甦ってきます。

いまでこそ術後の痛み止めは十分に使ってもらえるようになりましたが、当時は最小限で済ませるという考えのドクターが少なくない時代でした。

手術さえ受ければすぐに退院、職場復帰できるものと思っていたのに、結局足かけ5か月の入院生活が続くことになります。

まさか11年後に、こんな活動をすることになるとは思わないで、ベッドの上で必死に痛みと闘っていた自分を思い出しています。

 

旅立ち

2010年7月13日 10:56 PM

また仲間が一人旅立ちました。
30代半ばです。

おれんじの会設立総会のときに、よしちゃんから紹介されました。

いつも穏やかで温かな笑顔をたたえ、やさしい言葉で話す人でした。
素晴らしいパートナーに巡り合い、その人の深い愛に支えられて生き抜いた一生でした。

旅立ちの日は、奇しくも1年前に旅立ったMちゃんと同じ日。
いまごろ天国で「え~おんなじ日?!」と笑いあっていることでしょうね。

お疲れさまでした。
その笑顔を忘れません。
ご家族とパートナーに慰めが与えられますように。

 

2010年7月12日 9:58 PM

松山では激しい雨が降りました。
明け方、雷と激しい雨音で目が覚め、外を見てビックリ。
庭に大きな水たまりが…いや、水たまりというものではなく庭一面に水…。
もしかして、マズイかも?
土嚢って、市役所とか消防とかでもらえるもの?
雨音が少し治まるまでの間、真剣に心配しました。

おかげさまで、我が家や近所ではそれ以上水が増すことはなかったのですが、松山市内では浸水したところもあったようです。

東京からお見舞いメールが届きました。
ご心配、ありがとうございます。

これ以上の被害なく梅雨が明けてくれることを祈るばかりです。

 

がん患者のリハビリテーション

2010年7月11日 9:30 PM

蒸し暑い一日でした。

我が家のネコは一進一退です。
回数は減ったものの嘔吐があり、でもちょっと目を離すとイタズラする元気はあり…。
食欲がないので、いろいろなエサを試しています。
きょうはこれまでで一番高いエサを出してみたところ、これには反応しました。
確かに、今までのモノと比べると4倍だし。
4倍おいしいのかな?
これで食欲が戻ってくれることを期待しています。

さて、きょうは理学療法士の研究会でお話をさせていただきました。
理学療法士は、リハビリテーションを指導する専門家です。

え、なんで理学療法士ががんの話?と思われるかもしれませんが、実はがん患者もさまざまな形でお世話になるのです。
乳がんの手術後の機能回復、リンパ浮腫の予防、肺切除後の呼吸機能回復などです。

今年春からは、こうしたがん患者へのリハビリテーションについて診療報酬が支払われることになりました。
詳しくはhttp://www.pt-ot.net/22rehakaitei/kakuron/2010/03/post_30.html を参考にしてください。

日々の相談の中には厳しい話が多く暗澹たる気持ちになることも多いのですが、今回のような患者の暮らしを支えるさまざまな取り組みを見ると、希望の光を見出して勇気が湧いてきます。

 

癌治療学会市民公開講座

2010年7月10日 9:55 PM

京都から戻ってきました。

癌治療学会市民公開講座「もっと知ってほしい 男性のがん 女性のがん」で体験者としてお話をさせていただきました。

会場は京都府立医科大学の図書館ホール。
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男性のがんについて、京都府立大学泌尿器科教授の三木恒治先生と前立腺がん経験者の武内務さん。
女性のがんについては、岩手医科大学産婦人科教授の杉山徹先生と私。
他に、精巣腫瘍経験者の改發厚さんと、同じく精巣腫瘍経験者でTBS解説委員の小嶋修一さんも参加し、ディスカッションを行いました。

この会場に、愛媛から参加の男性の姿がありました。
先日のおれんじの会例会に初参加された方で、精巣腫瘍の診断・治療を受けた方です。
情報が欲しい、とのことでしたので今回の講座についてお知らせしたところ京都まで駆けつけてこられたのです。

精巣腫瘍の経験者たちと交流することもできたようでした。
患者数の少ない部位で働き盛りに発症することの多いので、同世代の仲間との交流はこれから大きな支えになることと思います。

私が子宮頚がんの治療を受けた11年前。
まだまだ情報は少なく、患者が必要とする情報にたどり着ける機会はほとんどありませんでした。
患者会を探しましたが、東京にしかなく断念。
その上「子宮頚がんはセックスで感染するらしい」という情報が変に広まり、好奇の目で見られる辛さも経験しました。

ようやく生殖器のがんについても正面から取り上げられる時代になりました。
これからも、もっとこういう機会が増えていくことを願っています。
そして、経験者として語り続けていかなければと思いを新たにした一日でした。

 

予測できないことの怖さ

2010年7月9日 11:32 PM

昼前の飛行機で伊丹空港へ。
搭乗前に、揺れが続くことが予想されるというアナウンスはありましたが、まさかこんなに揺れるとは!
松山ー伊丹は飛行時間わずか50分程度なのですが、その間ベルト着用サインは一度も消えることなく、特に高度を下げ始めてからの揺れは、機内の男性客からも「おおっ」と声が上がるほどの激しいものでした。
私も、思わず肘置きを握りしめてしまいました。

いつまで続くのか。
次にどんなふうに揺れるのか。

何が起こるのか予測できないというのは、本当に怖いものです。

がんの治療も同じです。
検査は次はどんなことをするのか?
それで何がわかるのか?
この治療の副作用はどんなものなのか?
いつまで続くのか?

予習をしてがん患者になる人はいません。
殆どのことが初めての経験です。

その恐怖を一人で耐え、その上次々に検討、選択をしていかなければなりません。

早い時期にある程度の見通しを伝え、一人きりではないということを伝えていくことが求められています。

無事到着した伊丹空港で、そんなことを考えていました。

 

街の調剤薬局に期待すること

2010年7月8日 11:32 PM

きょうは、ある薬局チェーンの職員研修をさせていただきました。
ドラッグストアとして展開してきたこのチェーンは、ここ数年調剤薬局にも力を入れています。
今後のがん領域での地域連携を考え、調剤薬局で働く薬剤師のみなさんを対象とした研修となったわけです。

夜の7時30分から90分間の研修です。
一日お仕事をした後での研修は、相当疲れるものだと思いますが熱心に取り組んでいただきました。

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おれんじの会の研修では、私たち患者・家族が何を思っているのかをお伝えすることを大事にしています。

今回も、研修に先立ち患者さんたちに調剤薬局に求めるものを聞きました。
調剤薬局の薬剤師には、強い期待を持っていること。
主治医や看護師など病院のスタッフには聞けないことでも、街の薬局なら聞けると、親近感を抱いていること。
そのようなことをお伝えしました。

街のあちこちに広がる薬局が、患者・家族のほっと出来る場所になってほしいと願っています。

 

 
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