知っておきたい がんの痛みと対処法
2013年8月30日 10:07 PM
台風の影響が心配されますが、松山では雨は止んでいます。
さて、明後日9月1日は例会です。
今回は勉強会で、テーマは『知っておきたい がんの痛みを対処法』。
緩和薬物療法認定薬剤師の飛鷹範明先生を講師に、
がんの痛みと、その対処法についての正しい知識を学びます。
関心のある方であればどなたでも参加できます。
9月1日(日)午後1時から 愛媛県総合保健協会9階会議室。
よほど暴風雨が強くない限りは開催予定です。
お待ちしています。
盛岡にて
2013年8月28日 10:00 PM
きょうは盛岡へ。
さわやかな風が吹き、初秋を思わせるようでした。
仕事の前に、岩手医科大学病院で常設されているがん患者さんとご家族のためのサロンを尋ねました。
月曜から金曜まで毎日利用できるサロンです。
ホームページの情報も充実しています。
http://www.iwate-med.ac.jp/hospital/gancenter/salon/index.html
突然の訪問にもかかわらず、スタッフのみなさんがとてもあたたかく迎えてくださいました。
決して広くはない部屋でしたが、なんとも居心地のいい場所でした。
壁にかかっていたパネルに、こんな言葉が書かれていました。
『男にも泣ける場所があればいいなぁ。
大声おもいっきり泣いてみたい 今の気持ち』
わたしたちの「町なかサロン」も、どなたにとっても、おもいっきり泣ける場所でありたいなぁ・・・
そう思いながら、盛岡を後にしました。
あたたかな言葉
2013年8月26日 8:51 PM
雨が降り続きました。
気温が下がって、昨夜は肌寒さで目が覚めるほどでした。
これで秋に一歩でも近づいてくれると嬉しいのですが…なかなかそうはいかないでしょうね。
さて、毎月第4水曜日は市立宇和島病院で患者さんとご家族のためのサロンが開かれています。
名前は『さくらサロン』です。
詳しくはhttp://www.uwajima-mh.jp/13fukushi/index02.html
女性2人と男性1人のピアサポーターが運営しています。
他の病院のサロンとはひと味違う雰囲気が漂います。
何だろう?
考えてみると、それは言葉だと気付きました。
南予地方の方言でゆったりと交わされる会話が、独特の雰囲気を作っているように感じます。
「~しなはったん?」(~したんですか?)
「~しさいや」(~しなさいよ)
うまく再現できませんが、とてもやわらかな言葉です。
わたしの母も南予育ちでした。
通院していた頃、病院で南予の言葉を聞くととても嬉しそうにしていました。
安心感のようなものを感じたのだと思います。
これも、地域に密着したサロンの良さの一つです。
気取らず、自分たちの言葉で誰にも遠慮なく辛さやしんどさ、ときには嬉しい話もできる。
8月の例会は、28日(水)午後1時30分から、病院の栄養相談室で開かれます。
お気軽にどうぞお越しください。
より良いピアサポートを目指して
2013年8月25日 8:54 PM
大変ご無沙汰しました。
1カ月以上更新できず、すっかり「忘れられたブログ」にしてしまいました。
忙しさに加え、この夏の暑さにすっかりマイってしまい
体力・気力ともに衰えて、ブログの更新が手につきませんでした。
夏休みを取って、ようやく回復。
きょうから、無理のない範囲で更新していきますので
よろしくお願いいたします。
復活第1回の記事は、昨日行ったピアサポーターの事例検討会について、です。
わたしたちの会では、愛媛県からの委託を受け
町なかサロンと病院サロンでのピアサポート事業を行っています。
登録している約20人のピアサポーターは2カ月に一度、事例検討をしながら研修を行っています。
昨日は14人が参加。
これまでに対応した事例の一部を取り上げ、どうすればより良いサポートができるかについて
意見を出し合いました。
共感を示すにはどういう態度や声掛けがいいだろうか?
情報提供をする場合、配慮することは?
聞かせていただくときの表情やあいづちは?
これからも研修を重ねていきます。
リンパ浮腫
2013年7月13日 10:01 PM
めまいがしそうなほどの暑さが続いています。
夏本番!のはずなのに、何かが足りない…セミの鳴き声が聞こえないのです。
例年なら梅雨明けの発表を待ってましたとばかりに鳴き始めるのに、
今年はまだミンとも聞こえてきません。
さて、きょう町なかサロンでは「リンパ浮腫」について学ぶ特別サロンを開きました。
当初15人程度を目安にしていましたが、すぐに定員になり
その後もお申込みが止まらず、結局会場に入れるギリギリの
25人の参加となりました。
イスをびっしり並べて身動きならないほどでした。
四国がんセンター乳腺科医師の清藤佐知子先生を講師に
リンパ浮腫の起こる仕組みや、日常生活で注意すべき点
そして、浮腫を防ぐためのマッサージなどについて学びました。
ご参加の方から、専門の外来がどこにあるかわからず
苦労した経験などについてのお話もありました。
国立がん研究センターの『がん情報サービス』には
リンパ浮腫外来を設けている医療機関の情報が掲載されています。
愛媛の場合は、http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/vGanIchiran/fLympChizuKensakuArea?OpenDocument&p=ehime
都道府県別の情報が掲載されていますので、ご参照ください。
大変好評でしたので、第2回も計画したいと思っています。
雨の日に
2013年7月3日 11:00 PM
きょうは台風並みの雨風でした。
夜になっても激しくなったり治まったりを繰り返しています。
こんな雨の日にも、自宅で暮らす患者さんの元を訪ねる医療者がいます。
医師、看護師、介護職、薬剤師やリハビリのスタッフなど。
外が暗くなり雨が激しくなれば誰でも不安になります。
病気を抱えていればなおさらです。
そんなときに、「こんにちは~」といつもの声が聞こえれば、どれほどほっとすることでしょう。
在宅医療を支えるみなさんに、改めて敬意を表します。
さて、きょうは松山市内の印刷会社でお話をさせていただきました。
先日の商工会議所でのわたしの講演に興味を持ってくださった経営者の方が
自分の会社の女性社員に、がんへの備えについて話してほしいとお声掛けくださいました。
「こういう取り組みは大事」と言ってくださる経営者は多いのですが
実際に、ここまで動いてくださる方は少数派です。
人材を守りたい、というお気持ちに応えられるよう一生懸命お伝えしたつもりです。
こうした企業での取り組みが広がってくれることを期待しています。
がんと就労
2013年7月1日 10:31 PM
きょうは、日帰りで東京へ。
がんと就労について協議する会議に、特別に参加させていただきました。
昨年度までの3年間行われた厚生労働省の研究事業の成果について
WEBでさまざまな情報が公開されています。
この中でダウンロードできる資料のうち、「がんと仕事のQ&A」は
患者・家族向けの冊子です。
「産業医は何をしてくれますか?」
「副作用のため通勤が困難。よい方法は?」
などのQ&Aを中心に、経験者のメッセージなども掲載されています。
作成したのは、実際に病気と向き合いながら仕事をした経験者です。
ヒントが見つかるかもしれません。
さて、あすは県立中央病院のがん患者さんとご家族のためのサロンです。
詳しくはhttp://www.eph.pref.ehime.jp/epch/news/130529kasuga.html
新病院になって初めてのサロン。
わたしたちピアサポーターも運営に関わらせていただいています。
午後1時30分から、お待ちしています!
ギャラリートーク
2013年6月29日 9:43 PM
きょうな、町なかサロンで開催されている『内藤あゆ美作品展』のギャラリートークでした。
内藤さんは、乳がんと告知されたとき「周囲の風景がすべて色を失った」と感じたそうです。
でも、もともとイラストが得意だったことを知る患者仲間から、絵を描いてほしいと頼まれます。
「描けるかなぁ」と不安を抱えながら絵筆を持ったところ
不思議に気持ちが落ち着き、以前と同じように描くことができました。
その時の作品が、写真の中で手にしている3つです。
このことをキッカケに、病気と向き合えるようになった内藤さん。
その作品は、多くの仲間に力を与え、たくさんのファンができました。
きょうも、20人を超える方が集まってくださいました。
中には、内藤さんのお友達で、病気とは無縁の方もいらっしゃいました。
がんと告げられたときにどんな気持ちになるのか?
そういう事を知っていただく、いい機会になったと思います。
ギャラリートークは、あす(30日)も開かれます。
作品展は7月末まで開催しています。
ひとりじゃないよ ~内藤あゆ美さん作品展~
2013年6月28日 9:40 PM
久しぶりのブログ更新です。
この間にも、さまざまな動きがありました。
その報告は、また改めて。
きょうは夕方遅い時間にご相談をお受けしました。
町なかサロンは、通常は夕方4時までですが
ご家族の立場の方で、日中は仕事でどうしても抜けられないとのことで
お仕事帰りに立ち寄っていただきました。
お話をうかがうと、
病院の相談窓口があることも知っているが
平日の昼間だけの対応では電話相談さえもできない、とおっしゃっていました。
改めて、町なかサロンでの夜間や休日の対応を考えていくことの必要性を感じました。
この週末は、町なかサロンでは特別企画を開催します。
乳がんと向き合っている内藤あゆ美さんの作品展と、内藤さん自身によるギャラリートークです。
代表作『ひとりじゃないよ』は、患者仲間からのリクエストで描いた作品です。
どんな思いを込めて描いたのか、じっくりお話をうかがいます。
詳細は、トップページにご案内していますのでご確認ください。
29日(土)、30日(日)ともに午後1時からの開催です。
お気軽にお越しください。
治療と仕事
2013年6月16日 10:30 PM
きょうも暑い一日でした。
わたしが告知を受けたのは、1999年6月。
梅雨の合間の、良く晴れた暑い日でした。
病院の駐車場に出た時の、むぅっとした感じをいまもハッキリ覚えています。
さて、この週末は町なかサロンはフル回転でした。
昨日はピアサポーターの研修。
これまでの病院サロンでの経験から、対応が難しかった事例を振り返り
どうすればよりよいサポートが出来るのか?についてディスカッションを行いまやした。
引き続いて、おれんじの会の理事会です。
予定を1時間以上越えて、今年度の事業などについて話し合いました。
そして、きょうは『がん治療と仕事を考えるサロン』。
9人の方が参加してくださいました。
それぞれおの立場での悩みを語り合いました。
町なかサロンでは、今後、患者さんのための就労支援に取り組んでいきます。
キャリアコンサルタントなどの資格を持つピアサポーターが
セミナーや個別指導を行う予定です。
この問題に向き合っている方は、どうぞご相談をお寄せください。
がん患者の就労問題についてマスコミも関心を寄せています。
NHKでは、今週金曜日(21日)午後7時30分~『四国羅針盤』で放送される予定です。
告知を受けた14年前の夏。
生きがいだった仕事から切り離されたことは、
病気そのものにも増して辛かったことを思い出します。
医学が進歩して、副作用への対応も進み
治療をしながら働き続けられるケースも増えています。
厳しい病気を経験したからこそ、働ける喜びを再認識し
自分の役割を大切に考えられるようになる患者も大勢います。
病気になっても、自分の大切なものを失わないで済む社会になるために
立場を超えた取り組みが求められています。