看護師の激務
2009年6月5日 8:08 PM
傘をうっかり置き忘れてしまいました。
取りに行かなければと思いながら、ついそのままになっています。
それでも不便を感じないほど松山では雨が降りません。
きょう渇水対策会議が開かれ、来週末からの夜間断水が決まったそうです。
1994年の大渇水のとき、大量の水が必要な医療機関、特に人工透析を行っている病院での対策が大問題になりました。
あの時と比べるとさまざまな病気の患者さんが、医療機関ではなく在宅で療養する状況になっています。
身体の弱さを抱えている人のためにも、水不足が解消されるよう願います。
昨夜、NHKの「ニュース9」で看護師の勤務実態についての特集が放送されました。
日本看護協会が初めて実施した看護師の実態調査によると、2万人もの看護師に過労死の危険があるというのです。
不規則で緊張を強いられる仕事、医療の高度化や医療事故防止の取り組みなどで、現場の看護師が追い詰められている実態が紹介されました。
24歳で過労死した看護師は、手術室勤務。患者を乗せるストレッチャーで仮眠を取っている間に亡くなったそうです。
先日、お見舞いに行った病院でも、患者の担当看護師が部屋に入ってきて「日勤が終わって帰るけど、また深夜勤務で出てくるからね」と声をかけていました。
帰宅してわずかの時間に食事を作り子供の世話をし2時間程度の仮眠でまた勤務につくというのです。
日本看護協会では調査内容と、協会としての今後の取り組みをHPで公開しています。
http://www.nurse.or.jp/kakuho/pc/news.html
看護協会や厚労省だけでなく、私たち患者・家族を含めた国民全体で解決へ向けて議論すべき問題ではないでしょうか。
オレンジバルーンプロジェクト
2009年6月4日 7:29 PM
きょうは、仕事でお世話になった方のお葬式に参列してきました。
第一線を退いたとはいえ要職にあった方でしたので、知事や市長をはじめ大勢の弔問客でした。
喪主を務めた息子さんは挨拶の中で「父の死をあまり悲しまないでください。生前父は、自分はすべての事を一生懸命やったから思い残すことは何もない、と言っていましたから」と述べられました。
息子さんからこんなふうに言ってもらえるのは幸せな事ではないでしょうか。
遺影はいつもの笑顔でした。
さて、会員専用掲示板で緩和ケアについての書き込みがありましたので情報を一つ。
日本緩和医療学会が中心となって進めているオレンジバルーンプロジェクト。
病院などで、オレンジの風船に笑顔が描かれ「がんになったら緩和ケア」という言葉が添えられたポスターを目にした方も多いかと思います。
緩和ケアについて関心を持ち、正しい知識を身につけてもらおうと始まったプロジェクトです。
詳しくはhttp://www.kanwacare.net/orange/index.html
きょうも、乳がん告知を受けたばかりの方から電話がありました。
昨日の診察で告げられ、昨夜は夜中に目が覚めて眠れなかったとおっしゃっていました。
こういうときこそ、緩和ケアが必要なのです。
不安や恐怖に寄り添い、欲しい情報を提供し、場合によっては夜眠れるようにお薬が処方されるべきでしょう。
しかし現状では緩和ケアの介入は、病気が進行してからの場合がほとんどです。
医療者の意識改革は重要ですが、私たち患者・家族も緩和ケアについて考えてみたいものです。
会員の方は掲示板で意見交換をよろしくお願いします。
元気をくれるもの
2009年6月2日 9:07 PM
私ががんの告知を受けたのは、10年前の6月でした。
日差しが強く、湿気を帯びた暑さを感じる日だったことをハッキリ覚えています。
私たちはある日突然がん患者になり、がん患者の家族になります。
程度の差こそあれ、不安や恐怖を感じます。身体の痛みを感じるより先にこころが痛む場合が少なくありません。
しかし実際のがん医療の現場では、こころへのケアは置き去りです。
こころのケアの必要性を医療者やがん政策の担当者に伝えようと取り組んでいますが、その難しさを思い知らされる出来事が続いています。
どうしてこんなに隔たりが大きいのか…。いったい誰のための医療や政策なのか?
感謝して食べたら、元気が出てきました。
また明日から一歩ずつ!
進歩する治療法
2009年6月1日 10:22 PM
会員専用掲示板への書き込みについて、このブログでお誘いしたところ早速反応がありました。嬉しいことです。
その中に、治療法の進歩についての書き込みがありました。
血液がんの領域での、新薬登場による劇的な治療成績の向上についての情報でした。
多くの患者さんに希望と勇気を与えてくれる記事でした。
ちょうど、臨床試験についての情報を入手しましたのでご紹介しておきます。
国立がんセンターがん対策情報センターのHPで、臨床試験の情報が公開されています。
http://ganjoho.jp/professional/med_info/clinical_trial/index.html
正直、こんなにたくさんの試験が行われていることを知りませんでした。驚きでした。
この時間にも、どこかで研究者や医療者が様々な研究に取り組んでいるんですね。
ひとつひとつの積み重ねが私たちの命を救い、痛みを取り除き、そしていつか”がん”に打ち克つ日をもたらしてくれるはずです!