痛み
2009年10月6日 10:19 PM
まずは訂正です。
直前の記事でNHK「きょうの健康」で、今週毎晩”がんの痛み”が取り上げられると書きましたが、昨日ときょうの2回、そして金曜のQ&Aの合わせて3回の放送でした。
失礼しました。
さて、「がん政策サミット」会場の六本木で撮った中秋の名月の写真です。
一緒に参加したある方と食事をしながら話をしました。
その方は9年前に配偶者を亡くしています。
少しお酒も入り、いろいろ話している途中「会いたいんだよ。すごく会いたいんだよ」と言って涙を流されました。
下のお子さんが2歳になったばかりだったそうです。
遺された者のこころの痛みは消えないのです。
テレビ番組のご案内
NHK教育テレビの「きょうの健康」では、今週”がまんしないで がんの痛み”というテーマで緩和ケアについて取り上げられています。
金曜まで、毎晩8時30分~45分まで15分間の放送です。
金曜は、寄せられた質問に専門家が答えてくれます。
詳細はhttp://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/ をご覧ください。
がん政策を考える2
2009年10月5日 8:14 PM
「がん政策サミット」報告第2弾です。
まずは「条例」について。
全国の都道府県には「がん対策推進計画」があります。それぞれの地域の実情に合わせたがん対策を講じる基本となる計画です。
もちろん愛媛にもあります。
これはあくまでも計画で、期間が限られています。
期限付きの計画ではなく、もっと長いスパンで地域のがん対策を考えるための「拠りどころ」となるべきものが「がん条例」です。
こちらは島根、高知など6つの県と出雲市など2つの市で制定されています。
こうした「条例」について、制定されるメリットや制定までの課題、その後の活用などについて学びました。
愛媛でも、いつか条例が制定されることを願いつつ、先進地の例などを学びました。
2日目は「予算」について。
こちらは、また明日以降にご報告します。
そして最終日のきょうは、国会議員のみなさんとの意見交換でした。
こちらについても、また改めてご報告します。
最終日の最後には、山梨県で活動している方のご紹介で小沢鋭仁環境大臣にお目にかかりました。
タバコやアスベストなどとがんについて、また省庁を横断してのがん対策などについてお願いをさせていただきました。
長く熱い3日間が終わりました。
体と頭はクタクタですが、全国の仲間からエネルギーをもらいたくさんの情報も得て心は元気いっぱい!
さぁ、ま明日から一歩ずつ!
がん政策を考える
2009年10月4日 9:59 PM
昨日、きょうと東京で「がん政策サミット2009」という会議に出席しました。
全国で、各都道府県のがん対策に関わっている患者・家族が集まる会議です。
私は「愛媛県がん対策推進協議会」の委員を仰せつかっているので出席させていただきました。
この会議は4回目です。
これまではいつも愛媛からは一人で参加していたのですが、今回は愛媛県議会に発足した「がん対策推進議員連盟」の岡田志朗会長と、玉井敏久事務局長のお二人もご参加でした。
会議のテーマは都道府県における「がん条例」と「がん対策予算」。
政治家でも行政の職員でもない私には難しいテーマではありますが、私たち患者・家族が病気と向き合う環境が、少しでも良いものになるためには、ここを考えていく必要があります。
2日間ビッシリ勉強をしました。
勉強の内容はまたあす詳しくご報告いたします。
例会
2009年10月3日 9:40 PM
あすは、おれんじの会例会です。
がん患者と家族の情報交換を目的とした「交流会」です。
会の趣旨に賛同いただける方であれば、どなたでも参加できます。
いつもとは会場が異なります。
詳しくはトップページの例会案内をごらんください。
来週はいよいよ「リレーフォーライフin高知」に参加します。
そこで使うための横断幕も、あすの例会でみなさんに協力していただいて作る予定です。
いのちを繋ぐリレーへのメッセージを、ぜひ横断幕に書き込んでください!
未来の医療者へ
2009年10月2日 10:54 PM
きょうは愛媛大学医学部で、講義に参加しました。
医学科と看護学科の初めての合同講義で、テーマは「がん患者へのチーム医療」。がん患者の立場からチーム医療に何を望むかをお話させていただきました。
参加した学生は約160人。
日頃、こんなにたくさんの若者を目の前にする機会がないので、柄にもなく緊張してしまいました。
10年前の自分の治療時に感じたことや、最近の事例などをご紹介しながらチーム医療について考えることをお話しましたが、果たしてどこまで伝わったのか…?
全く達成感がないまま講義は終わりました。
ところが、夜、高校時代の同級生と食事をしていたところ、偶然同じ店にきょうの講義に参加した学生がいて声をかけてくれました。
患者本人が語ったことをちゃんと感じ取ってくれていたようで、やっと少し達成感のようなものを感じることができました。
きょう参加してくれた医学生、看護学生のみなさんへ。
私の話を現場で思い返してくれる日は、もしかしたらずっと先のことかもしれません。
がん患者で難しいケースに出会ったとき、チラッとでも私の話を思い出してくれると嬉しいです。
一人前の医療者になっても常に、患者というひとりの人間の声に耳を傾け、心を寄せる人間であってほしいと願っています。