第130回例会
2019年2月3日 8:59 PM
きょうは節分。
母が元気だった頃には
いつも炒った豆を用意してくれたものでした。
当時は「ただの言伝えでしょ」と感謝することも少なかったのですが
年齢を重ねて
家族のために言伝えを大事にして祈ってくれていた親の有難さが
ようやくわかるようになりました。
さて。
おれんじの会第130回例会を開催しました。
講師は四国がんセンター臨床心理士の井上実穂さん。
心の整え方についてお話いただきました。
心に残ったことを一つご紹介します。
「話す」ということについて。
「話す」→「離す」→「放す」
言葉にすることで
距離をおき
新たな気づきにつながる、というお話でした。
つらいことや、悲しいことを
誰かに話しながら、それは自分へ問いかけることでもあり
悩みの中の自分から、
歩きだしている自分へ。
「誰か」は家族や友人、医療者でもいいでしょうし
同じ経験をした人でもいいのかもしれません。
来月の例会は語り合いの会です。
3月3日(日)13:30~15:00
町なかサロンで開催予定です。
八幡浜でのサロン
2019年2月1日 8:41 PM
きょうから2月。
風の冷たい一日でした。
偶数月第1金曜日は、八幡浜市立総合病院でのサロンの日です。
患者さんやご家族、ご友人などが参加してくださいました。
部位や状況は異なっても
同じ病気に向き合っている人同士だからこそ話せることを
語り合えた時間でした。
南予地域でのサロンは
・市立宇和島病院:毎月第4水曜 13:30~15:30
・八幡浜市立総合病院:偶数月第1金曜 13:30~15:00
・喜多医師会病院(大洲市):奇数月第1金曜 14:30~16:00
原則として、この予定で開催されています。
変更になることもありますので
事前に電話などでご確認ください。
いずれも申し込みは不要。
時間内に、体調などの都合で出入りは自由です。
お気軽にご参加ください。
インフルエンザ
2019年1月28日 9:41 PM
インフルエンザが猛威をふるっているとのことです。
国立がん研究センター がん情報サービスから
がん患者さんのための「インフルエンザQ&A」の情報が提供されています。
https://ganjoho.jp/public/support/infection/infulenza.html
ご参考になさってください。
10年以上前、初めてインフルエンザにかかったときのこと。
悪寒と熱と倦怠感で、起き上がることもできませんでした。
あきらかに脱水症状なのですが
スポーツドリンクを冷蔵庫に取りに行くこともできず。。。
あの時のつらさが忘れられず
この時期は、少し神経質なくらい手洗いを実行しています。
治療中の方は、一層注意されているとは思いますが
もしも感染した時にどう対応すればいいかを
主治医に尋ねておくのも大事かもしれません。
病院と町なかサロンの連携
2019年1月25日 8:14 AM
町なかサロンが開設されたのは2012年の夏。
愛媛県から補助金をいただき
わたしたち愛媛がんサポートおれんじの会が運営しています。
2012年当時、病院内で患者や家族が語り合う「サロン」が
多くの医療機関で開かれていました。
そのほとんどは月に1回程度の開催で
「タイミングが合わなくて行けない」
「診察日でなければ、病院へは行きづらい」などの声を聞き
便利な場所で、常に開いているサロンの必要性を感じるようになりました。
そして、県が補助金を出してくれることになりました。
22日(火)に、町なかサロンに
病院の相談支援を担当している方に来ていただき
実際にどんな場所で、どんな活動をしているのかを知ってもらう
「見学会」を開催しました。
愛媛県がん診療連携協議会 相談支援専門部会の
正式な取り組みとして開催し
県内のがん診療連携拠点病院などから15人の方が参加してくださいました。
若年世代や、家族、遺族などのサポートは
なかなか医療機関だけでは手が回りにくく
連携して対応していくことの大切さを
病院関係者とピアサポーターとで確認することができました。
専門家による問題の解決と
わたしたちの共感。
この”2つの手”が、役割分担をし
補い合いながら
しんどさを抱えている人を支えていけるように。
愛媛モデルとして、一層進めていきたいと思っています。
住み慣れた家で過ごすということ
2019年1月21日 10:10 PM
月の美しい夜です。
今夜は、愛媛県在宅緩和ケア推進協議会でした。
委員の一人として会議に出席してきました。
愛媛県では、県内5つの地域で、それぞれの特性に応じて
在宅緩和ケアの取り組みを実施しています。
そのうちの今治、大洲、八幡浜、宇和島では、
「在宅緩和ケアコーディネーター」という職種を中心に
患者・家族を支える仕組みを展開しています。
地域によって医療資源や風土などが異なります。
そうした特性に合ったシステムを築き、ケアを行うことで
少しずつ実績を積み上げてきていることが
きょうの会議でも報告されました。
「住み慣れた自宅で過ごしたい」と願う患者さんがいるのならば
地域や病状、年齢、家庭の事情などにかかわらず実現できるように。
在宅緩和ケアについて具体的な情報を知りたい方は
今治、大洲、八幡浜、宇和島地域については
それぞれの医師会へ。
それ以外の地域については
現在治療を受けている医療機関の相談窓口へお問合せください。
町なかサロンも、在宅緩和ケアに関する情報提供を行っています。
089-997-7638(平日10時~15時 担当 松本)まで
お問合せください。
他地域の活動に学ぶ!
2019年1月20日 10:28 PM
きょうは、町なかサロンへ遠方からのお客さま。
北海道肺がん患者と家族の会 内山浩美さんと
香川で、女性だけの肺がん患者の会を運営している中矢仁美さん。
ピアサポーター有志でお話を聞かせていただきました。
それぞれの地域での活動の工夫や
これから取り組んでいくことなどをお話してくださいました。
独りよがりにならないように
他の団体の取り組みの様子を知るのは、とても大事です。
見習える部分は見習って
より良い活動に繋げていきたいと思います。
北海道肺がん患者と家族の会のHPは
https://clover-163.amebaownd.com/
がん患者さんのための災害に関する情報
2019年1月17日 9:47 PM
1995年1月17日午前5時46分。
ベッドの中で揺れを感じました。
松山でも震度3程度の揺れだったと記憶しています。
あれから24年。
東日本大震災があり
熊本地震があり
そして、愛媛を襲った西日本豪雨。
災害はあたりまえの暮らしを奪っていきます。
病気や障がいを抱えている人、高齢者にも容赦なく襲いかかります。
必要以上に恐れることはないのでしょうけれど
せめて、きょうは災害への備えを考えておきたいものです。
国立がん研究センターの「がん情報サービス」には
『がん患者さんのための災害に関する情報』が掲載されています。
https://ganjoho.jp/public/support/disaster/index.html
備えあれば憂いなし。
どうか、明日が平穏な一日でありますように。
松山市がん対策推進条例 パブリックコメント募集
2019年1月15日 10:54 PM
松山市に住んでいる方への限定情報です。
「松山市がん対策推進条例(案)」への
パブリックコメント募集が始まりました。
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/bosyu/gan_jyourei.html
愛媛県内で、市町でがん関連の条例が制定されるのは初めてです。
患者さんをはじめ多くの当事者の意見を反映した条例になるよう
みんなで意見を提出しましょう!
じょんのび
2019年1月13日 8:05 PM
よく晴れておだやかな一日。
街のあちこちで晴れ着姿を見かけました。
きょうは成人式だったんですね~。
さて「じょんのび」
新潟弁で「の~んびり」「ゆ~ったり」という意味だそうです。
わたしたちの仲間の一人が
「あゆみのじょんのび日記」というブログを公開しています。
https://blue.ap.teacup.com/sonoayumi2/
お人柄そのままの、あたたかい文章と
とても素敵な絵の数々。
ご両親を相次いで見送り、しばらくお休みしていたのですが
年末から再開しています。
町なかサロンにも、あゆみさんの絵が飾られています。
わたしたちのシンボルともいえる『ひとりじゃないよ』
ぜひ、見に来てください~。
痛みとお薬
2019年1月11日 8:48 PM
久しぶりにひどい頭痛に悩まされた一日でした。
目が覚めたときに、すでに頭がガンガン。
吐き気まで伴う、わたしの中では最強の痛みです。
いつもの薬ではまったく効かず、結局一日寝たきりでした。
2回目の薬を飲んで、ようやく起き上がれるようになりました。
抗がん剤治療を受けていた頃。
副作用で、さまざまな痛みや不調が起こります。
そうすると内服薬や点滴が次々に追加。
精神的に追い詰められていたこともあり
看護師に向かって「薬漬けにするつもりですか?!」と
大声を出してしまったことを覚えています。
できれば、薬を飲みたくない。
多くの人から聞きますし、わたし自身もそう思います。
特に、がんに伴う痛みに使われる「医療用麻薬」については
なかなか理解が進みません。
中毒になる。
だんだん効かなくなる。
寿命を縮めるのではないか。
こんな誤解があります。
日本緩和医療学会では、HPを通じて
そうした誤解への解説をしています。
http://www.kanwacare.net/kanwacare/point04.php
頭で理解できても、なかなか受け入れるのは難しいかもしれませんが
まずは正しい知識を持っておくことも大切だと思います。
痛みがあると、動けないし
物事を考えられない、考えても悲観的なことばかり。
お薬で痛みをとること。
これはとても大事です。
ついでにお知らせです。
日本緩和医療学会が主催する市民公開講座が
横浜と大阪で開催されます。
http://www.sasaeru-kanwa.com/
大阪会場では、わたしもお話させていただく予定です。