9月の「大切な人を見送った方のためのサロン」
2025年9月3日 9:39 AM
9月に入りました。
いつの間にか蝉の鳴き声を聞かなくなったことに、今頃気付きました。
猛暑日が続いていても季節は少しずつ進んでいることを実感します。
先日、北海道旭川市へ行ってきました。
駅の周辺には公園が整備されていて、たくさんの花が咲いていました。
日中の最高気温が、松山の朝の気温と同じくらい。
ひとあし早い秋の風を感じました。


町なかサロン、9月のご案内を更新しました。
こちら ページの一番下、町なかサロンのご案内をご覧ください。
毎月1回開催している「大切な人を見送った方のためのサロン」では
松山ベテル病院のチャプレン 佐々木真理さんをゲストにお迎えします。
チャプレンというのは、病院で働く宗教家という意味ですが
宗教的なことだけではなく
患者さんやご家族などの心に寄り添い、医療者とは異なる支援をしています。
今回は「回復力」をキーワードに話題提供をしていただき
その後、参加者との交流の時間を持ちます。
がんで大切な人を見送った経験のある方を対象としています。
■9月20日(土)13時~14時30分
町なかサロン(松山市末広町17-9)
事前申込みの必要はありません。
ピアサポーター養成研修 受講者募集中
2025年8月8日 10:53 AM
鹿児島に大雨特別警報が出されています。
鹿児島市内には、NPO法人がんサポートかごしまが運営する
「がんサポHOME」という場所があります。
被害がないようにと祈ります。
さて、おれんじの会では、愛媛県から委託を受けて
「ピアサポーター養成研修」を9月28日に開催予定です。
詳しくはこちらをご覧ください。
ご自身や、ご家族・ご友人など身近な方のがん経験を基に
ほかの患者さんやご家族などと経験を共有し、ともに考えることを
「ピアサポート」と呼びます。
病院サロンなどで「ピアサポーター」として活動するためには
コミュニケーションや個人情報の取り扱いなどについて
一定の研修を受けることが求められていて
9月28日には、その基本を学んでいただきます。
お問合せ・お申込みは町なかサロンへお願いします。
電話:089-997-7638
※平日10時~15時 8月9日~17日は夏季休業
メール:machinaka179@hi3.enjoy.ne.jp
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現在、ピアサポーターとして活動している人たちは
研修を継続しています。
7月21日には、四国がんセンターがん看護専門看護師の宮脇聡子さんを講師に
「がん診療の基礎知識と、医療機関とピアサポートの連携」について
学びました。


経験してきた辛いこと、しんどいこと、そしてうれしかったこと。
それをほかの誰かと共有して、一緒に考えていくこと。
がんを経験したからこそのピアサポート活動です。
新たな仲間が加わってくださることを期待しています。
七夕の願いごと
2025年7月7日 9:04 AM
きょうは七夕。
今年は梅雨が明けているので
天の川が見られるかも、との予報です。

松山空港に飾ってあった笹飾りです。
10年以上前、病院の笹飾りに
わたしたちの仲間が書いた願いは
「きょうを楽しく、明日も楽しく」でした。
緩和ケア病棟に入院中の彼女の一番の願いは、家に戻って子どもに食事を作ること。
でも、自宅のある地域では在宅医療が十分ではなく
残念ながら願いは叶いませんでした。
あれから年数が経過し、愛媛県内の各地で在宅でも緩和ケアを受けられる環境が整ってきました。
こちらから詳しい情報を確認することができます。
ここに記載がなくても
志をもって、地域の患者さんを支えようとしてくれる医療者はいるかもしれません。
まずは、治療を受けている病院の相談支援センターで
自分たちの「願い」を伝えてみることから。
その一歩手前で、わたしたちにご相談くださっても構いません。
ご一緒に考えていきたいと思います。
夏の便り
2025年6月29日 9:02 AM

町なかサロンに、採れたてのナスが届きました。
おれんじの会会員さんが、畑から直行で持って来てくださいました。
隣に映っている紫陽花も、会員さんからいただいたものです。
ナスを届けてくださった方は、いまも治療中。
どうされているかなぁ…と思っている時に
こうして顔を見せてくださるとホッとします。
梅雨が明けて、暑さが厳しくなってきます。
長い夏になりそうです。
7月、8月は、町なかサロンで「夜のサロン」も企画しています。
少しだけ気温の下がる時間帯、日中は参加しにくい方にも
気軽に立ち寄っていただきたいと思います。
●7月30日(水)19時~20時
乳がん患者さんのためのサロン
●8月22日(金)19時~20時
緩和ケア医と語ろう
ゲスト:松山ベテル病院院長 中橋恒先生
もちろん日中もいつも通り運営しています。
平日の10時~15時、ピアサポーターがお待ちしています。
誰かに話を聞いてもらいたい。
ほかの人の経験を聞きたい。
どうぞお立寄りください。
暑さへの対策 ~食事のこと~
2025年6月20日 12:04 PM
まるで梅雨明けしたかのような空の色。
そして厳しい日差しです。
町なかサロンも、ひと足早く夏のしつらえになりました。

ビー玉と、お菓子の包装を使ってスタッフが作った”金魚鉢”
「ホントに金魚がいるのかと思った!」と言われることもあります。

少しでも季節感のある空間にして、ホッと一息ついてもらえればと思います。
急に暑くなったので体調を崩す人も多いようです。
治療の副作用に暑さが加わって
食欲がない…という方もあるかもしれません。
国立がん研究センターが運営している「がん情報サービス」には
食事に関する情報提供のページもあります。
https://ganjoho.jp/public/support/dietarylife/index.html
治療をしていると、「食べて体力をつけなければ」と思いがち。
わたしもそうでした。
食べられないことが辛く、それで自分を追い込んでいた時もありました。
食事に関する情報が記載されていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
ピアサポーター勉強会
2025年6月11日 11:12 AM
おれんじの会では、2009年からピアサポート事業に取り組んでいます。
「ピア」とは仲間という意味で
がんを経験した患者や、家族などが
ほかのがん患者・経験者、家族などをサポートする仕組みです。
経験があれば誰でもできる、というわけではなく
コミュニケーションや対応のルール、公的な相談窓口の情報など
一定の研修を修了することが求められています。
先日、病院サロンなどで活動しているピアサポーターの勉強会を開催しました。
講師は、国立がん研究センターの若尾文彦先生。
先生は、厚生労働省がサイコオンコロジー学会に委託して実施している
「がん総合相談に携わる者に対する研修プログラム策定事業」の委員をお務めです。


治療法選択に迷う方にどう接すればいいのか。
正しい情報提供と、揺れ動く患者さんやご家族の気持ちへの寄り添いを
同じ経験をした者として、どうバランスを取るのか。
ピアサポーターだからこそできることについて
ご一緒に考えていただきました。
こうした学びを重ね、より良い活動ができるように取り組んでいきます。
愛媛県内のがん診療連携拠点病院で開催されているサロンや
町なかサロンで、ピアサポーターがお待ちしています。
「誰かに話を聞いてもらいたい」
そう思われたら、どうぞお気軽にお訪ねください。
正しく知るということ ~手術療法について学ぶ~
2025年6月10日 11:16 AM

梅雨に入った松山は、朝から本降りの雨です。
わたしが、子宮頸がんの診断を受けたのは6月でした。
梅雨の合間だったのか、よく晴れて暑い日だったのを覚えています。
まだ若かったこともあり、子宮を残す方法を主治医から提案されましたが
自分の意思で摘出することを選びました。
そのことに後悔はまったくないのですが
当時は、十分に情報を得て医療者とともに検討して選択したというよりは
わたしの「1回の手術で終わらせたい」という思いを押し通した感じでした。
現在は、できるだけ患者の負担を小さく
副作用や後遺症に悩まずに済むような術式の研究が進み
事前に、患者と医療者が話し合って方針を決めるようになってきました。
とはいえ、ほとんどの患者にとって
手術のイメージさえつかず、その後の生活のことまで考えが及ばないものです。
そこで、手術療法の最近のトピックや
選択にあたって医療者に何を確認しておくべきかなどについて学ぶ
勉強会を開催することにしました。
■シリーズがん診療の現在 ~手術療法~
日時:6月21日(土)13時~14時
会場:町なかサロン
講師:四国がんセンター院長 山下素弘先生
参加無料
詳しくは こちら
事前申込みは不要ですが、定員(15人程度)になり次第締め切ります。
どうぞご参加ください。
自由診療について学ぶ
2025年6月3日 10:10 AM
6月に入りました。
松山は、きょうは雨。
いよいよ来週には梅雨入りしそうな予報です。
6月1日に、NPO法人としての総会を開催しました。
2009年に法人化して17回目の総会。
無事にすべての議案が承認されました。
また、新たな歩みを始めます。
総会に続いての講演は「がん診療における自由診療」について学びました。

講師は、国立がん研究センターの若尾文彦先生。
そもそもの日本の医療制度の仕組みから始まり
標準治療と、研究段階の医療との違い、
そして自由診療の問題点と、わたしたちが考えるべき点について
わかりやすくお話いただきました。
平時には冷静に判断できることでも
病名を告げられ動揺しているときには、つい「やさしい謳い文句」に目がいってしまうもの。
そんな時に利用できる相談窓口の紹介もありました。
若尾先生の言葉を借りれば
「標準治療こそが、その時点での『チャンピオン治療』であること」を認識し
自分だけ、あるいは医療に詳しくない身近な人だけで考えず
相談窓口を活用して、冷静に治療法を考えることが大事だと学びました。
■愛媛県内のがんに関する窓口は、こちらをご確認ください。
https://e-cip.jp/support/support/
おれんじの会、次回例会は7月6日(日)13:30~ 町なかサロンで
交流会を予定しています。
会員でなくても、がん患者・経験者、身近な方などが参加できます。
お気軽にお越しください。
新年度スタート
2025年4月2日 7:21 PM

2025年度が始まりました。
おれんじの会では、愛媛県からの委託を受けてピアサポーターの養成や
病院サロンへのピアサポーターの派遣、
キャリアコンサルタントによる病院での就労相談を実施します。
また、松山市内中心部での「町なかサロン」の運営も継続します。
今月の活動予定はこちらをクリックしてください。
わたしたちが活動を始めたのは2008年でした。
年明けから準備を始め、数人で世話人会を重ねて設立総会に漕ぎつけました。
その世話人会を開催するのにお借りしていた会議室からは
今年も、あの年と同じように満開の桜が見えていると聞きました。
「ひとりじゃないよ」
最初に掲げたメッセージを大切に、今年度も仲間と共に一歩ずつ歩んでいきます。
こんなに不安なのはわたしだけ?
他の人はどうしてるんだろう?
そう感じたら、どうぞお気軽にお声掛けください。
町なかサロン:松山市末広町17-9
089-997-7638
平日の10時~16時
がん診療と歯科連携
2025年2月11日 7:49 PM
きょうは、おれんじの会第189回例会でした。
テーマは「がん診療と歯科連携」
四国がんセンター歯科・口腔外科医長 古川康平先生にご講演いただきました。


抗がん剤などのがん治療を、予定通りに完遂するためにも
治療の前から継続して歯科を受診し、必要な治療を受けることは重要です。
その背景について丁寧にお話いただき
また、最新の治療法などについて学ぶことができました。
厚生労働省の委託を受けて日本歯科医師会が主催する「全国共通がん医科歯科連携講習会」を修了し、
がん患者さんへのお口のケアや歯科治療についての知識を習得した
「がん診療連携登録歯科医」の名簿はこちらから。
https://ganjoho.jp/med_pro/cancer_control/medical_treatment/dental/dentist_search.html
おれんじの会次回例会は、交流会です。
3月2日(日)13:30~ 町なかサロンでの開催を予定しています。

