「がんばって」
2014年7月23日 10:11 PM
きょうは大暑。
暦通りの厳しい暑さのなか、高校野球県大会が行われています。
わが母校、きょうシード校を破る金星をあげました!
もしかしたら…と夢は広がります。
さて、きょうは市立宇和島病院でのサロンに参加してきました。
治療の辛さと今後の不安を訴える患者さんに
少し先を行く仲間が声をかけます。
「がんばってって言ったらいかんかもしれんけど
でも、やっぱり、がんばってね」
患者に「がんばれ」は禁句というのはよく知られたことです。
でも、これ以上がんばれない辛さを経験した仲間からかけられる言葉なら
素直に受け入れられることもあります。
15年前治療を始めた時にこんな場所があったらどんなに励まされただろうかと思いながら
やり取りを聞かせていただきました。
市立宇和島病院のサロンは
毎月第4水曜の13:30~15:30まで、病院1階の栄養相談室で開かれています。
お気軽にお越しください。
「痛い」と伝えられますか?
2014年7月18日 9:56 AM
どこかからチラッと蝉の声が聞こえました。
梅雨明けの発表はないものの、ここのところ薄曇りの蒸し暑い日が続き
蝉もどうしたものか迷っているのかもしれません。
さて、今年10月3日から5日まで
日本緩和医療薬学会年会が松山市で開催されます。
この中の市民公開講座の運営を、わたしどもおれんじの会が担当させていただきます。
テーマは「がんと向き合う人のために ~「痛い」を伝えるとき~」としました。
体やこころの痛みを和らげることが、がん治療において重要だといわれて久しいのですが
実際には、まだまだ多くの患者・家族が痛みを抱えたままです。
どうすれば、わたしたちは上手く伝えられるのか?
医療者は、どうすれば汲み取ることができるのか?
当事者、医療者がディスカッションします。
詳しくは http://www.convention-w.jp/kanwa/open.html をご覧ください。
ピアサポート研修
2014年7月16日 12:29 PM
松山は晴れて真夏のような暑さです。
日差しを受けて、庭の雑草はより勢いを増しています…。
先週末12日と13日の2日間、ピアサポート研修を開催しました。
患者や家族として病気に向き合った経験のある人が
他の患者や家族=仲間(ピア)を支援するための基礎知識を学ぶ研修です。
今回は7人の方が参加してくださいました。
「ピアサポートとは何か?」「がんの基礎知識」
「専門職とピアサポートとの連携」などについて学び
さらに、よりよいコミュニケーションについて、ロールプレイなどを実践しました。
病気に向き合っている患者さんやご家族への対応は、繊細な配慮が必要です。
サポートする側のちょっとした態度、言葉、提供する情報が
相手の療養生活を左右しかねません。
でも、家族にも友人にも医療者にも話せないしんどさや不安を
似たような経験をしたからこそ「共感」できるのがピアサポーターの存在意義です。
わずかな時間の学びで、ようやくスタートラインに着いたところです。
これから更に共に学び、よりよい活動に繋げていきたいと思います。
手術記念日のメール
2014年7月15日 9:49 PM
W杯が終わりました。
睡眠不足は解消されますが、少し寂しいです…。
昨日7月14日は、わたしの手術記念日でした。
もう15年も経つのですが、毎年この日にメールをくださる方があります。
今年のメールには
「何より、あなたが元気に今を生きている事に感謝!」と書いてありました。
遠く離れていても、こうして思ってくれている存在があることは
大きな力を与えてくれます。
寄り添うということは、
物理的に近くにいることや、具体的な支援をすることだけではないと思います。
真実に相手のことを思い続けること。
そういう寄り添い方もあるのだと思います。
果たして自分は出来ているのか?
問い掛けてみる一日でした。
手のぬくもり
2014年7月12日 9:08 PM
おれんじの会では、きょうとあすの2日間「ピアサポート研修」を開催しています。
患者や家族として病気に向き合った経験があり
ピア(仲間)として、サポート活動をしてみようと考えている方対象です。
2日間合計12時間、座学とロールプレイを通して基礎知識を身に着けていただきます。
詳細は、あすご報告します。
一方、町なかサロンでは、あす「マッサージのコツを学ぶサロン」を開きます。
鍼灸マッサージ師の永吉裕子さんが講師です。
自分のために、親しい人のために
簡単にできるマッサージのコツを学びます。
手のぬくもりがどれほどあたたかいか
そのぬくもりは体だけでなく、心も癒してくれることを体験していただきたいと思います。
13時から15時までの予定です。
まだ定員に余裕がありますのでお気軽にお越しください。
住み慣れた地域の医療資源は?
2014年7月8日 4:39 PM
大きな台風が近づいています。
沖縄の知り合いの家では、庭のバナナの木が風で倒れたそうです。
(自宅にバナナの木があることも驚きですが…)
沖縄の病院では休診になっているところがほとんどとか。
手術や治療を予定していた患者さんやご家族の不安は大きいことと思います。
早く雨や風が収まってくれるよう祈るばかりです。
さて、先日のおれんじの会例会は
「変わる医療制度 病院から在宅へ どう備える?」がテーマでした。
講師の、松山市医師会 亀井敏光先生から
備えの一つとして、自宅近くの医療資源を調べてみることについて提案がありました。
在宅診療をしてくれる医療機関がどこにあるのか?
医療・福祉・生活など総合的に支援してくれる地域包括支援センターがどこにあるのか?
とりあえず、この2つの情報を調べてみることです。
例えば、松山市内に住んでいる場合
松山市医師会のHPで、中学校校区ごとの医療機関の情報を検索することができます。
「とりあえず大病院で診てもらいたい」という考え方は
今後通用しない時代がやってきそうです。
近所で、なんでも気軽に相談できて、必要に応じて専門医療機関を紹介してくれる
「かかりつけ医」を持っておくことが重要になってくるでしょう。
そのために、まずは住み慣れた地域の医療資源に目を向けてみることから
始めてみてはどうでしょうか?
願い事
2014年7月7日 9:07 PM
きょうは、厚労省での会議のため出張です。
東京へ向かう機内で
「きょうは七夕。みなさまの願い事が叶いますように」というアナウンスが流れました。
この時、ほとんどの乗客が自分の願い事を思い浮かべたはず。
わたしもそうでした。
「叶いますように」という一言は、嬉しく心に響きました。
七夕を迎えると思い出すのは、仲間の言葉です。
緩和ケア病棟に入院していたMさんが、病院の笹飾りに託した願い事は
「きょうも楽しく、あすも楽しく」
自宅から遠く離れた病院で、家族とも会えずに過ごしていたMさんでしたが
泣き言を聞くことはありませんでした。
楽しんで生き抜いた姿は、わたしのお手本です。
町なかサロンでも、笹飾りを準備しています。
松山はひと月遅れですので、8月7日まで飾っています。
願い事を託しにお越しください。
ふくいキレイ女子大
2014年7月4日 8:12 PM
あすは福井へうかがいます。
福井新聞社が主催するイベント『ふくいキレイ女子大』でお話をさせていただきます。
女性の美と健康について考えるイベントで、
サブタイトルは、子宮頸がん”ゼロ”キャンペーン2014。
わたしは、子宮頸がん経験者として
地元の産婦人科医師、ファイナンシャルプランナーと一緒に
トークセッションに参加します。
http://kirei-univ.com/event/
事前参加申し込みは、女性限定で200人を超えているそうです。
自分のカラダに向き合う大切さを考えてくださるキッカケになればと願っています。
住み慣れた家での療養は安心?
2014年7月1日 8:57 PM
7月に入りました。
去年の猛暑をじんわりと思い出させてくれるような
蒸し暑い一日でした。
さて、次の日曜 6日はおれんじの会の7月例会です。
今回は『変わる医療制度 ~病院から在宅へ どう備える?』をテーマに
松山市医師会の亀井敏光先生にご講演いただきます。
国は、がんも含めて病気の療養場所を、
これまでの病院中心から在宅中心へ変えようとしています。
「住み慣れた自宅で…」が謳い文句です。
しかし、本当に自宅で安心して過ごせるでしょうか?
家の近くで診察してくれる診療所を知っているでしょうか?
訪問看護や訪問介護、薬を届けてくれる薬局の情報を持っているでしょうか?
核家族や独居が増え、世話をしてくれる人がいないケースも増えています。
否応なく進む在宅への流れの中で
わたしたちはどんな備えをしておくべきなのかを考えます。
7月6日(日)午後1時30分~午後2時30分(予定)
松山市味酒町の愛媛県総合保健協会が会場です。
トップページにもご案内を掲載していますのでご覧ください。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。
6月に思うこと
2014年6月29日 10:19 PM
きょうは梅雨の中休み、青空がのぞきました。
おかげで洗濯や掃除がはかどりました。
あすで6月が終わります。
実は、わたしにとって6月は特別な月です。
がんの告知を受けた月なのです。
きょうのような梅雨の中休みの日でした。
検査結果を聞きに行った病院で、がんセンターへの紹介状を渡されました。
当時、報道機関で仕事をしていたわたしにとって
四国がんセンターは取材先として足繁く通った場所でした。
まさか患者として病院の門をくぐることになるとは思ってもいませんでした。
告知を受け、7月に手術、引き続いての抗がん剤治療で足かけ5か月入院生活を送りました。
いまだに、梅雨から夏にかけては心がざわつくのです。