NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

ありがとう

2009年9月26日 9:05 PM

よしちゃんと最後のお別れをしてきました。
写真は、私たちの仲間Hさんが撮ってくれたお気入りの1枚。
窓辺で手を組んでにっこり微笑んでいます。
会場は、自分で決めておいた会館。
何もかも準備万端でしたね。
でも、こんなにたくさんの人が集まり、こんなにたくさんの涙が流されるというのは本人には想定外だったのではありませんか?

これまでにも、父親や友人を含め何人もの人を見送ってきましたが、今回は特別な感じがしています。
それは、よしちゃんがニコニコしながらずっと側にいてくれているような感覚です。
生きていた頃よりも、もっと身近に感じるのです。
喪失感よりもむしろ温かなものを感じるのは、出会ってからこれまでいっぱいの愛情をよしちゃんから受けてきたせいかもしれません。
…天国でこのブログを読みながら照れ笑いしているに違いない!

よしちゃん、あなたの生きざまは見事でした。
数えきれないほどの患者さんや家族を励まし、慰め、支えてきました。何人もの患者さんが、よしちゃんの言葉で勇気を得、立ち上がっていったことを知っています。
あらゆることに感謝し、常に明るく生き抜きました。
副作用で掌がひび割れ血が滲んでいるときでさえ、笑っていましたね。
残された私たちは皆「メソメソしてたら、よしちゃんに叱られるよね。笑おうね」と話し合っています。
数えきれないほどの勇気と愛情をありがとう。
心からありがとう。ありがとう。ありがとう。
天国から、先にいった仲間と一緒におれんじの樹の成長を見守っていてくださいね。

 

連休の記録

2009年9月25日 7:53 PM

夏が戻ってきたような暑さです。
松山はきょうも真夏日。
でも、刈り入れの終わった田んぼの畦道では彼岸花が色を失いかけています。
秋はすぐそこ…のはず。

さて、この連休の記録です。
まず20日は仕事で福山へ。
ホテルから見えた福山城です。
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翌日は新幹線と在来線を乗り継ぎ3時間かけて出雲市へ。
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途中の米子駅では「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男売店を発見!

この長時間の列車の旅は、出雲市で開かれた『第1回全国がんサロン交流会in島根』に参加するためです。
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会場には、全国でがん患者・家族のためのサロンを開いている患者会関係者など600人が集まりました。
北海道や秋田、山梨、大阪、宮崎など各地の仲間と出会いました。
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ステージ上には、医療、行政、政治、マスコミ、教育そして経済とそれぞれの分野でのがん対策への取り組みが発表されました。
がん対策においては全国でも1,2を争う先進地島根の取り組みを学びましたが、知れば知るほど愛媛との格差を痛感しました。
もちろん一朝一夕に築いた関係ではなく、熱意と時間をかけて作られた協力体制ではありますが…。
さて、この好事例を愛媛で生かすことができるのか?
重い宿題をお土産に、この後岡山、大阪を回った4日間でした。

 

よしちゃんとのお別れ

2009年9月24日 10:06 AM

連休中出張が続いていましたのでブログをお休みしてしまいました。昨夜無事帰りつきました。

さて…
私たちの大切な仲間が昨日午後旅立ちました。
このブログにも何度か登場したよしちゃんです。

おれんじの会がまだ”種”だった去年の冬に出会い、一緒に育ててきた仲間でした。

8月2日の例会で、自分の病気との向き合い方を語ってくれた直後に痛みのため入院し、9月8日に退院。自宅でご家族の深い深い愛情に支えられて過ごしていました。
そして、昨日午後3時過ぎにそのまま自宅で息を引き取りました。

思いがけなく早い旅立ちでもあり、その悲しみに正面から向き合えないのが正直なところですが、よしちゃんが見せてくれた見事な生きざまに心からの敬意を表し、そして感謝を込めてお見送りをしようと思います。

このブログでは、これまで悲しいお知らせは殆ど伝えてきませんでしたが、よしちゃんのたくさんの”がん友”の中には、私たちが知らない方も多いので敢えてお知らせさせていただきました。
お別れについて詳細をお知りになりたい方は、おれんじの会までお電話をお願いいたします。
080-3549-2327です。

 

ピアサポート

2009年9月20日 8:31 PM

9月に入って毎日欠かさずブログを更新していたのに、昨日休んでしまいました。残念!

昨日は「ピアサポーター養成事業」の第1回でした。
「ピア」とは仲間の意味。
先に患者や家族としてがんを経験した人が、後に続く患者・家族の相談に乗ったり、経験からの知恵を伝えることを「ピアサポート」と呼びます。
全国各地で先進事例がたくさんありますが、愛媛ではようやく始まったところです。

今回の事業は、正力厚生会からの助成を受け、おれんじの会会員を対象に開催しました。
参加者は9人。
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キャリアコンサルタントなどの資格を持つ会員が講師をつとめ、傾聴の難しさ、大切さなどを学びました。
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がん患者・家族は孤立しがちです。
それまでどんなに親しい友人関係を築いていても、経験のない相手には病気の辛さや不安は明かせません。
誰にも言えず、じっと孤独に耐えているような患者・家族が、それを吐き出せる相手になれるよう学びを続け、近い将来には「がん患者サロン」などで活動してくれることを期待しています。

昨日の参加者の中には、朝7時に家を出て参加してくれた人や、まだ自分自身の体調に不安を抱えている人もいます。
でも、皆、自分の経験を誰かの役に立てたいと強く願っています。
熱心にメモをとり、学ぶ姿を見ていると、まさに「患者力」というものを感じました。

 

走る

2009年9月18日 8:59 PM

畑の中に彼岸花を見つけました。
と言っても、運転中に横目で見ただけ。
車を降りてブログ掲載用に写真を撮る余裕でもあればいいのですが…。
このこと一つに象徴されるように走り続けるだけの毎日です。
いま私に必要なのは立ち止まる勇気なのかもと自覚しつつも、患者さんやご家族の状況を見ていると、つい前のめりになってしまいます。
限りある時間、いまこの瞬間に感じている痛み。
待ったなしなのです。
やはり、明日も走って行きましょう!

 

辛い移動

2009年9月17日 11:31 PM

高松へ行ってきました。
片道2時間半。
やはりまだ体調が万全でないのか珍しく乗り物酔いしてしまい、帰りは辛い2時間半でした。

外来で治療を受けて長時間乗り物に揺られてかえる患者さんの辛さを思う時間でもありました。

 

医療者との学び合い

2009年9月16日 10:07 PM

睡眠不足が諸悪の根源だったようです。
昨夜悪寒がしたので早めに寝て、10時間。
すっきりと目覚めることができました。

さて、今夜は大学病院での医療者との学び合いサロンの日でした。
医療者と患者・家族併せて25人ほどが参加しました。
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今回のミニレクチャーは、医療福祉支援センター長の櫃本真聿先生です。
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がんになっても安心して暮らせる地域にするにはどうすればいいのか?
中央主導の制度の変化に踊らされることなく、地域住民(患者・家族)のニーズを見極めること。そして成果を得るためには地域や関係機関、個々人のエンパワメントを図っていくことが重要だとのお話でした。

折しもきょうは政権交代の日。
国民が選択したのです。
私たちも、内なる力を高め自分たちの望む社会作りに参加していかなければなりません。
「お任せ」では、医療も国作りもダメなのです。

 

小児がんの話

2009年9月15日 7:29 PM

きょう知り合いから電話をもらいました。
「風のかたち」という映画を紹介してもらいました。
小児がんに向き合う子供たちと、それを支える医療者の姿を描いたドキュメンタリーだそうです。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/ise2/kaze.htm

近々、松山市内の映画館で上映される予定です。
詳しい情報がわかり次第、このブログでご紹介します。

夏の疲れが出たのか、朝晩の肌寒さについていけないのか、何だか悪寒がします。
風邪を引いてる暇はないのです!
今夜はもう仕事はお終い。暖かくして寝ることにしま~す。

 

病院でのいもたき

2009年9月14日 9:30 PM

きょうは夕方から松山ベテル病院へ行ってきました。
毎年恒例の”秋のいも炊き”です。
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病棟屋上の特設会場には灯りが点され、おいしそうないも炊きが届きました。
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ホスピス病棟などに入院中の患者さんとご家族が集まってきます。
すっかり暗くなってからは三線の演奏も加わり、沖縄の唄などに手拍子が起こりました。
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この演奏をしている方は、実は血液がんのサバイバーです。
治療を受け健康を取り戻してからは、音楽で患者さんを励ましたいとボランティアでの演奏を続けているそうです。

車イスやベッドのままで参加した患者さんたち。
「病室を出ると空気が違うよねぇ」と声をかけるご家族もありました。
わずかな時間でも病室を離れて、おいしそうな香りを嗅ぎ、音楽に耳を傾ける…このひとときが今夜のおだやかな眠りにつながってくれることを祈っています。

 

看護師をめぐる課題

2009年9月13日 10:05 PM

日中の残暑もやわらぎ、さわやかな一日でした。

ある患者さんから、こんな意見を聞きました。
「昔は、入院していると日々接する看護師が心身の微妙な変化を読み取り、また家族関係なども察して、患者の全体像を把握してくれたものだった。しかし、現在は入院期間が短くなり、看護師がそうしたところまで把握できなくなってきている」
なるほど。
医師には話せないことを看護師に聞いてもらったり、さりげなく慰めたり励ましたりしてもらった経験は、多くの患者・家族がもっていたものですが、それが少なくなってきているのです。

看護師に求められるものは多様になり、そして厳しくなっています。
医学の進歩に伴って看護師が身に付けなければならない技術や知識は増え続けています。また電子カルテをはじめとする医療現場のIT化は、新たな仕事を増やしているようです。
公立のある病院では、病棟勤務の日勤の看護師がその日の業務を終えるのが夜の10時11時になることが珍しくないと聞きました。そして、条件のよい都市部の病院への流出が相次いでいるというのです。
医師不足はよく話題になるのですが、実は静かに進行している地方での看護師不足。
これもまた真剣に考えなければならない課題です。

 

 
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