医療者との学び合い
2009年9月16日 10:07 PM
睡眠不足が諸悪の根源だったようです。
昨夜悪寒がしたので早めに寝て、10時間。
すっきりと目覚めることができました。
さて、今夜は大学病院での医療者との学び合いサロンの日でした。
医療者と患者・家族併せて25人ほどが参加しました。
今回のミニレクチャーは、医療福祉支援センター長の櫃本真聿先生です。
がんになっても安心して暮らせる地域にするにはどうすればいいのか?
中央主導の制度の変化に踊らされることなく、地域住民(患者・家族)のニーズを見極めること。そして成果を得るためには地域や関係機関、個々人のエンパワメントを図っていくことが重要だとのお話でした。
折しもきょうは政権交代の日。
国民が選択したのです。
私たちも、内なる力を高め自分たちの望む社会作りに参加していかなければなりません。
「お任せ」では、医療も国作りもダメなのです。
小児がんの話
2009年9月15日 7:29 PM
きょう知り合いから電話をもらいました。
「風のかたち」という映画を紹介してもらいました。
小児がんに向き合う子供たちと、それを支える医療者の姿を描いたドキュメンタリーだそうです。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/ise2/kaze.htm
近々、松山市内の映画館で上映される予定です。
詳しい情報がわかり次第、このブログでご紹介します。
夏の疲れが出たのか、朝晩の肌寒さについていけないのか、何だか悪寒がします。
風邪を引いてる暇はないのです!
今夜はもう仕事はお終い。暖かくして寝ることにしま~す。
病院でのいもたき
2009年9月14日 9:30 PM
きょうは夕方から松山ベテル病院へ行ってきました。
毎年恒例の”秋のいも炊き”です。
病棟屋上の特設会場には灯りが点され、おいしそうないも炊きが届きました。
ホスピス病棟などに入院中の患者さんとご家族が集まってきます。
すっかり暗くなってからは三線の演奏も加わり、沖縄の唄などに手拍子が起こりました。
この演奏をしている方は、実は血液がんのサバイバーです。
治療を受け健康を取り戻してからは、音楽で患者さんを励ましたいとボランティアでの演奏を続けているそうです。
車イスやベッドのままで参加した患者さんたち。
「病室を出ると空気が違うよねぇ」と声をかけるご家族もありました。
わずかな時間でも病室を離れて、おいしそうな香りを嗅ぎ、音楽に耳を傾ける…このひとときが今夜のおだやかな眠りにつながってくれることを祈っています。
看護師をめぐる課題
2009年9月13日 10:05 PM
日中の残暑もやわらぎ、さわやかな一日でした。
ある患者さんから、こんな意見を聞きました。
「昔は、入院していると日々接する看護師が心身の微妙な変化を読み取り、また家族関係なども察して、患者の全体像を把握してくれたものだった。しかし、現在は入院期間が短くなり、看護師がそうしたところまで把握できなくなってきている」
なるほど。
医師には話せないことを看護師に聞いてもらったり、さりげなく慰めたり励ましたりしてもらった経験は、多くの患者・家族がもっていたものですが、それが少なくなってきているのです。
看護師に求められるものは多様になり、そして厳しくなっています。
医学の進歩に伴って看護師が身に付けなければならない技術や知識は増え続けています。また電子カルテをはじめとする医療現場のIT化は、新たな仕事を増やしているようです。
公立のある病院では、病棟勤務の日勤の看護師がその日の業務を終えるのが夜の10時11時になることが珍しくないと聞きました。そして、条件のよい都市部の病院への流出が相次いでいるというのです。
医師不足はよく話題になるのですが、実は静かに進行している地方での看護師不足。
これもまた真剣に考えなければならない課題です。
講演会いろいろ
2009年9月12日 9:05 PM
久し振りに雨の一日でした。
最高気温は松山で24℃までしか上がらなかったそうで、夜になって肌寒さを感じるほどです。
きょうは愛媛大学医学部が主催するヘルスアカデミーに参加してきました。
テーマは「緩和ケア」
雨とインフルエンザの警戒感にもかかわらず100人ほどの方が参加していました。
身体の痛みについて、緩和ケアチームの坪田先生(写真右端)心の痛みについて精神科の園部先生(写真中央)、そしてディスカッションの司会を腫瘍センター長の薬師神先生(写真左端)が務められました。
実はきょうは、別会場でも緩和ケアについてのシンポジウムが開かれていて、おれんじの会の小野光則副理事長はそちらで患者の立場から意見発表をしました。
がんについて、中でも緩和ケアについて知る機会が多いのは患者・家族にとっては歓迎すべきことです。
ただ大事なのは、知り得た情報を自分のこととしてどこまで取り込めるか?ということです。
頭の中を通り過ぎるだけでなく、では自分はどう考えるのか?どう行動に移すのか?をしっかり考えなけえば、いずれ必要なときに自分の望む医療を手にすることは出来ないでしょう。
あすは、あの日野原重明先生の講演があります。
確か御年98歳!
ホスピスについてのお話です。
詳しくはトップページのイベント情報をご覧ください。
キムタク総理に学ぶ
2009年9月11日 8:40 PM
きょうは「がん対策にかかる懇話会」に出席しました。
これは、愛媛県がん対策推進議員連盟が開催したもので、県議会議員、医療者、行政、経済団体、患者・家族それにマスコミが参加して、立場を超えて愛媛のがん対策について話し合おうというものです。
2回目のきょうは、10月に計画している「愛媛がんフォーラム」の内容などについて検討しました。
私は患者・家族の立場からいろいろと発言したのですが、考えを上手く伝えることができず、ちょっと凹んでいます。
「立場を超えて…」と言うのは簡単ですが、現実は厳しいです。
ところで、
キムタクが総理大臣になったドラマ『CHANGE』が再放送されています。
昨日の放送の中で、キムタク総理がこんな事を言っていました。
「意見の違う人間が集まってとことん話し合う。その結果、互いに分かり合うのではなくて、違いを理解することが大切だ」と。
相手は自分とは違うのだということを、まず理解すること。
違う人間と、どうすれば一緒に歩んでいけるかを考えるところにこそ、知恵を出していかなければなりません。
子宮頸がんについて考えるイベント
2009年9月10日 8:03 PM
これがRFLの紫のリストバンドです。
昨日ブログでご紹介した通り、石川遼選手も着けてくれています。
見えるでしょうか?真ん中にHOPEの文字。
さて、きょうはイベントのご案内です。
子宮頸がんについて考えるイベントが9月26日(土)に開かれます。
詳しくは愛媛県総合保健協会HPhttp://www.eghca.or.jp/ をご覧ください。
私も経験者としてのお話をさせていただきます。
実はこのイベントに先立ち、子宮頸がんに関する意識調査を行いました。
地元のある企業のご協力もあり、180人を超える女性から回答を得ました。この結果はイベントでご紹介する予定です。
その回答の中で一つ気になったことがあります。
「子宮頸がんについて知りたいと思いますか?」という問いに「いいえ」と答えた20代の方が2人いたということです。
なぜ知りたくないのかという問いを設けていなかったし、もちろん無記名なので追跡調査もできないのですが、なぜ知りたくないのかがとても気になっています。
子宮頸がんは20代から30代前半の若い女性に増え続けています。
若い人にこそ正しい知識を見つけてもらい検診を受けて早期発見をしてほしいと願っているのですが…。
病気のことを知るのが恐いのでしょうか?
う~ん気になる!
石川遼選手の左手首
2009年9月9日 10:54 PM
頼まれていた原稿の締め切りが近づき、午前中かなり集中して書き上げました。
読み返そうとPCを開いたところ、あれ?途中までしか保存できてない!え~?!
書き上げて確かに保存したはずだったのですが、とにかくPC中を検索しても見つかりません。
かなりのストレスです…。
でも、こんな時にも嬉しいニュースはあるものです。
リレーフォーライフのシンボルである紫のリストバンド。
これを、あの石川遼選手がしてくれています!
http://www.alba.co.jp/special/ryo_gallery
写真の中の左手首に注目してください。
福岡の実行委員会が縁あって石川選手に手渡したところ、趣旨を理解してくれて試合の間もずっと着けてくれているそうです。
プロとしてスポンサーの絡みもあり、身につけるものには制限の多い石川選手が、自らの強い意志で着けてくれていると聞きました。
これがキッカケで、リレーフォーライフについて、そしてがんについての理解と支援の輪が広がるといいなぁ~。
おれんじの会では、10月10日~11日の高知でのリレーフォーライフに参加する予定です!
治療の副作用対策
2009年9月8日 10:18 PM
一昨日の例会で、治療の副作用対策についての質問が出されました。
それに関する情報をご紹介します。
がんに関するあらゆる最新情報を掲載している「がんナビ」というサイトの最近の記事に、抗がん剤治療の副作用である吐き気、嘔吐への対策について書かれたものがありました。
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/report/090825_01.html
吐き気も嘔吐も、倦怠感も脱毛も下痢も口内炎も、副作用がコントロールできる日はきっと来るはず!
ママの入院
2009年9月7日 9:27 PM
きょう、私の友人が入院しました。
腫瘍が見つかり、それが悪性か良性かを見極めるための検査を兼ねた手術をするためです。
彼女には2歳の子供がいます。
ちょうど私と入れ違いに、父親に連れられて病室へやってきました。
もちろん病気や治療のことを理解できる年齢ではありませんが、異様な状況はわかるわけで、病室で大声で泣き出したり、冷蔵庫の中のものを取り出してグチャグチャにしたりしたそうです。
もう面会時間も終わりましたから、今頃は、ママのいない家でパパと2人で過ごしているはずです。
どうしていることでしょう?
おれんじの会の会員にも、若い母親がいます。
自分の病気のことよりも家の事、特に子供のことが気になります。
寂しい思いをさせている申し訳なさ、情緒不安定になることへの不安…。
でも、こんなケースがありました。
病室で心配している母親に、その夫が「大丈夫。病気に立ち向かっているお母さんの姿を子供は見てる。お母さんを立派だと思うだろうし、いのちの大切さを学ぶんだよ」と言ってくれたそうです。
他の母親も、入院するたびに子供が成長してくれる、と言っていました。
もちろん、いろいろな問題も起こってきて綺麗事では済まない話もあるとは思いますが、マイナスばかりではないはずです。
私の友人の息子も、きっと2歳なりに成長してくれることと思います。
ママも頑張るんだから、キミも頑張るんだよ!
大きくなったら、病院で大暴れしたことをみんなで笑い話にしようね。